すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女19日目:スイムスイム

 

本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは6。スイムスイムです。

スイムちゃんだーー。無印のサイコエース。がんばります。

 

 

 

 

スイムスイム。登場話は「魔法少女育成計画」。高校生程度の豊満な肢体を白スクール水着に押し込んで、ヘッドフォンと悪魔の羽とスニーカーとあと腰に何かよくわからないものを身にまとってます。

このコスチュームがすごく好きです。桃色の髪、白スク、白い肌とぽやーっとした色合いをヘッドホンや羽根で締めてるところ。頭身高めのSDイラスト。どろっと濁って光のない双眸。かわいい……。

 

スイムスイムについては外見と名前と魔法が読書開始段階で好きでした。完璧です。魔法で言えば本当にトップクラスに好き魔法の使い手ですスイムスイム。

『どんなものにも水みたいに潜れるよ』 相手の攻撃を透過し、壁や障壁を無視してすり抜けられるハイスペック魔法。あらゆる固体を「泳ぐ」ようにすり抜けられるスイムスイムちゃんには物理攻撃の一切が無効です。

 

これについてなんですが、スイムの魔法は「泳ぐ・潜る」をモチーフにしているだけに、全身に魔法を行使し続けることはできないんじゃないかなあってちょっと思ってます。その如何はわかりようもないんですけど。あと潜水時には武器を所持できないのでワンモーション遅れちゃうのがキツいかなあ。

 

そんな推測とは別に、事実としての弱点は二つ。「音・光」です。というか波状の攻撃。波動使いとかが居たらスイムちゃん狩られちゃうでしょうか。

スイムスイムは冷静で学力が高く、自分の魔法をはっきりと認識しており、殺し合いゲームにおいて狩るべき対象もリーダーとしてきちんと考えて選んでいます。えらい。

クラムベリーさんを対象に選んだのはクラムベリーさんの魔法が把握できていなかったからしょうがないかなあ。魔法を把握してたとしても音が波であることはまだ知らなかっただろうと思うので厳しい。経験を積んでいなかったとはいえ相手が悪い。

 

しかしスイムスイムが「心を読まれて奇襲が効かない」ことを理由にスノーホワイトを襲うことを断念したのは……なんというか……奇跡ですね!スノーホワイトがあの時点では『戦わない魔法少女』であることをスイムはルーラ作戦の時に知っていたように思うのですが。

「森の音楽家クラムベリー」という名前を非戦闘的だと感じてしまったのがスイムスイムの運命の分かれ目。パムさんもなかなか罪な二つ名を与えたものです。

 

 

人間体は小学一年生(!)の坂凪綾名ちゃん。いい名前だ……。「ルーラに憧れ、ルーラを尊敬し、それを形にするにはルーラを殺さなければならなくなってしまった」子。ねむりんに「あなたがお姫様になるのはダメかな?」と提案されて初めて「ルーラになる」という憧れの表現型に思い当ったようでねむりんは夢魔ですね。

ルーラには「巨乳馬鹿」程度に思われていたようですが実際のところ賢い子です。一流大学出のルーラさんさまほどかはわかりませんが……ルーラさん人の心がわかってないからその点はスイムの方が冷静で賢いかもしれない……

 

狂人ですが、狂人に至るまでの過程は一切描かれていません。でもそんなことはどうでもいいです。ただ一本筋が通った狂人であることが好ましいです。

笑うことを「頬の筋肉を緩め、口角をわずかに持ち上げ」ると表現するあたりにヤバさが漂っている。

魔法少女魔法少女になるまでのバックボーンの有無。魔法少女へのあこがれや信仰を持っている描写。それらがあるならあるで好きなんですが、自分はこういう経緯が一切省略された子のことも結構好きです。

 

ルーラを殺さなければならなくなったことに気付いた時には嘔吐して二日間寝込んだそうです。それくらいの苦しみを経てルーラを殺したので、スイムスイムは何が何でもルーラにならなければなりません。

「これからどうなったとしても教えられたことは守っていこう」と考えてひとり涙するスイムちゃんはまっすぐで努力家でいいこです。

ルーラがやるだろうことはやり、やらないだろうことは絶対にやらない。その結果ファヴに忌避されてリップルに弱点を曝露されようとも、「二人三脚」はルーラのやることではないのだから(頂点にはルーラ一人が立つべきだから)スイムスイムはファヴを拒否します。スイムスイムもまた死ぬべくして死んだ子ですね。

ルーラの指導内容は相手をやり込めるだけに発せられたものも混じってたりするそうなのですが、スイムがその辺も順守してたとしたらかなりの縛りプレイです。

 

スイムスイムにとっての「ルーラ」(魔法少女本人を指さない)は演じるものではなく、ただ敬愛の形として守っていく規則です。なので辛かろうが正体を見たたまは殺します。スイムはたまを殺して泣きます。でもルーラのほうが大事なので仕方ないです。

まっすぐでいい子です。かわいい。泣きながらルーラをやってますが、ルーラをすることがつらい、という訳じゃないのが完璧に割り切ってて素敵です。

 

 

ちょっとだけ短編「トップスピードと遊ぼう」について。あれ、「トップスピードがルーラの友達である」ってことをトップスピードがスイムに教えようとしちゃってて。

トップスピードのほうは、友達は大事なんだよ~ってことを伝えようとしてただけだと思うんですが、スイムにとっては「ルーラがルーラできてない」ことを理解する一つのファクターでもあったと思うんですね。

それもあってスイムちゃんがルーラより上手にルーラをやらなきゃ……ってなったのかもしれないなあと思ってます。ルーラがルーラできてないって文章打ってて頭痛がします。

 

 

さて好きなイラストについて。何かしらの特典でありました、のっこちゃんと手をつないでいるスイムスイムのイラスト。あれが非常に好きです。かわいい……。スイムスイムは性格よりもデザインが理由で好きになったほぼ唯一の子です。サイコなところも好きですがデザインが。デザインが……。

 

 

最後に好きなセリフについて。セリフ。独白が多い子なのでセリフはあんまり……いや本当に、本当に印象的なセリフが出てこない。「私はリーダーで。これは必要だから」かな。 

 

以上。スイムちゃんは自分の中ではかなり特殊な子です。明日もがんばります。