すふぉるつぁんど

主に魔法少女育成計画について書き残していくブログです。基本的に生き残り魔法少女は全員熱烈に応援しています。平気でネタバレをやります。

まいにち魔法少女34日目:プフレ(restart)

 

本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは25。restartでのプフレでした。

おお。プフレだ。プフレ……逆に何について話せばよいのか迷います本当に。悩みます。

この記事「プフレ(人小路庚江)という化物-restart- - 魔法少女育成計画と生活」でプフレの外郭と好きなところ数点については話したので、うーんもう少し丁寧にがんばります。

 

 

 

 

プフレ。登場話は「魔法少女育成計画restart」。金髪巻き毛の儚げな美少女。首に包帯、腕に包帯、左目には眼帯、固有アイテムは車椅子。見るにもふわふわよわよわ、怪我人、病弱、そんな印象をまわりに与える、顎のラインが綺麗で魔法少女の中でも水準以上と言える(シャドウゲール渾身のデレが入った独白より引用)美貌をもった魔法少女です。

「プフレ」の由来は、いたわるとか介抱するとか看護するとか手入れするとかそういう意味のドイツ語「Pflege」から来てるんでしょうかねぷふれーげ。「ぷふれーげ」という響きにもうびりびりとプフゲルを感じます。

 

記憶を遡ってみると、初読時の自分はプフレに対して殆ど良いイメージも悪いイメージも持っていなかった気がします。頭が切れる子だし死ぬんじゃないかな、プフレが死なないならシャドウゲールが死ぬかな、程度に想っていた気がします。両生存しきったところもすごい。

 

 

人間体は人小路庚江。プフレのお嬢様らしい外見からなにもイメージを違えることはなくお嬢様です。

謎にお金持ちの多い魔法少女育成計画世界の中でも、規格外にお金持ちのご家庭こと人小路家の末娘。スポーツにおいても勉学においても全国トップクラス。幼稚園から高校まで一貫してすべての中心に立つ生まれつきのリーダー。均整の取れた身体。多くの人の目を引き付ける派手で整った見目。

これで性格がよければ本当に非の打ちどころのない美少女です。性格がよければ……。

 

性格は最悪です。悪魔。被害者は主に護です。

 

そんなプフレはrestart中、いやシリーズ全体を通してもトップクラスに頭が切れる子です。restartのブレイン担当。ベルっちも認める名探偵係。

悪魔のような性格と、持ち前の情報分析力と、彼女が抱える「譲れないもの」の三つが絡むことにより、庚江/プフレは相当に厄介なキャラクターとしてrestartのゲーム空間をひっかき回します。トリックスター

 

 

ところでいよいよ追い詰められるまでは、感情・思考のほとんどを表面に出さないままに好き勝手行動することがプフレの持つ厄介さの一つです。

にこにこと笑顔を絶やさず、時には不服に口を尖らせたりもして、車椅子を走らせ多くのプレイヤーと交流をして。感情表現が豊かなように見えるプフレですが、その印象に反してあまり表面に本心からの気持ちを出してくれない。

 

プフレの気持ちを察するのは結構面倒です。自分は頭が切れる方ではないので、restartを何度目かうんうん唸りつつ読み返してやっと「ああもしかしてここの庚江はこういう風に考えて行動していたのか……?」と考えたり悩んだりしてます。そんなことを繰り返していた結果、魔法少女達に対してこじつけと仮定の積み上げばかりするようになってしまいました。庚江のせいです。

 

読み手は、主に庚江と物心がつく以前からともに成長してきた魚山護/シャドウゲールの眼を通して、護の直感に近い洞察を助けにしつつ、人小路庚江/プフレの感情、意図を察していくことになります。

 

 

プフレの気持ちを察するにあたって毒にも薬にもなっちゃう護視点です。

護は庚江と付き合ってきた経験値が高いので数ターン遅れつつもプフレの行動の意図を推察したり、プフレが怒っていることを理解したりしています。

しかし護の視点は基本的に庚江/プフレのことをよく見ているようで見えていない(直接的に庚江を「見る」ことについては、restart中だと良い目を持っているのっこちゃんのほうがかなり優れています)ので、護の行う庚江の感情や意図の推測が、本当に適切なものなのかといえばそうでもありません。特にのっこちゃんの魔法の影響下にある時。

 

なので、プフレの感情意図についてみるときは、護の視点から見るプフレと、プフレ本人が独白するところのプフレと、他者視点のプフレと、そのあたりからよく考えなければいけない気がします。不可能です。

 

 

 

感情を見るのが面倒なプフレ、の例外として。

100人試験の時の「悲しい」プフレの感情は、不意をうたれたプフレが一切覆い隠して蓋をすることができなかったために護に時差がなく伝わりました。

そういう、所々でぼろっと化けの皮がはがれるというか、彼女が積極的に隠している本心が読者に納得できるタイミングで垣間見えるというか、そういうところが、ものすごく、すごく、すごく、プフレの魅力です。

あれでまだ少女で、「子供」に位置するプフレなので、完璧超人に見えてもぐらぐらしたところがあって。化けの皮もはためく。素敵だ……。

 

プフレは自分自身にさえも嘘が吐けるような子で、そして「自分を見せたがらない」子で、「護さえいればなんだっていい」という彼女の譲れない核を、本当にギリギリになるまでは絶対に見せたりはしない。

そんな自分を隠す性質が実際に一例として「祖父の口調をまねる」という分かりやすい形で表現されています。

 

シャドウゲールに対して、そして読者に対して建てられたこの防壁がいつか、いつかrestart最終盤のあのどんでん返しの時のように、もう一度崩れてほしいなあと、restart以後のプフレにはずっとそれを夢見ています。

 

 

restart最終盤、あれは本当によかった。今まで不透明で、ただ生存を目指しているにしては行動が微妙に薄暗かったプフレへの疑惑を、すべて吹っ飛ばしてくれる展開。

なぜプフレがラズリーヌが「子供達」ではないことを伝えるのを遅らせたのか、なぜプフレがシャドウゲールの伝えたのっこちゃんの死に対してそこまでこだわるでもなかったのか、なぜプフレが、シャドウゲールの眼から見ても明確に「魔王ではない」クランテイルを殺そうと動いていたのか。

「誰が魔王であってもいいように」ふるまうプフレにとっては、それが最良の選択だったためです。

 

当時のプフレは、「護が魔王ではないという確信はない」という、プフレのキャラクターにはあるまじき意識の元にありました。

間違いなくこれは100人試験のあの絶望が影響していると思うのですが推測はほどほどにして、

 

そんな思考にあった彼女が、「護が魔王であってもいいように」取った手段としては、あのすべては合理的なものだったのでした。

そんな思考をおんぶされつつ平然と回してたプフレさんは理解不能です。

 

 

好きなイラスト。問答無用でrestart後編口絵のプフレです。あのrestart表紙シャドウゲール/口絵プフレの組み合わせはもうだめです。

 

好きなセリフ。「護が魔王であれプレイヤーであれ、生き残れたならそれでいい。魔王ならプレイヤーを殺すのに協力してやるさ」です間違いなく。

プフレの好きなセリフはいっぱいありますがこれは別格です。こんな意味不明のセリフを吐かれて、「なるほど」と納得してしまうだけの下積みが、(プフレの感情があまり表に出ていないはずの)restart序盤-終盤に乗っけられていたということに戦きます……。

 

以上。文字数。