すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女45日目:御世方那子

 

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは45。御世方那子でした。

 那子ちゃん……。がんばります。

 

 

 御世方那子。登場話は「魔法少女育成計画restart」。

 ロングロングなぱっつん黒髪にあまり光のない黒色の眼と、派手派手な魔法少女の中では珍しい大人しめの配色です。コスチュームは思いっきり巫女。けもみみっぽく入った外はね髪がチャームポイントです。

 

 大人しい色合いなのでコスチュームの構造も大人しめかなと思いきや、結構際どい格好の子です。

 あれは側面からの露出度的にはもうrestart露出度(キークちゃんに次いで)トップを張る娘々と似たようなものなんじゃないでしょうか。袴のスリット深すぎです。あれをスリットと呼んでいいのかさえ定かではないです。

 SD絵の肩にはカワイイドラゴンが乗っかってます。かわいい……。

 

 

 魔法は「どんな動物とも友達になれるよ」。

 魔法の詳細はrestartでは語られませんでしたのでFANBOOKから引っ張ってきますと、「戦って勝利した動物を、献身的な『友達』にする」「『友達』になった相手とは意思の疎通が可能になる」というのがおおまかな特徴のようです。

 

 ……ってなんだこの意味不明な魔法は。戦って勝利した動物……? 魔法少女を相手取って勝利できる動物が現実世界に存在するとは思えないし、何をもって「戦って勝利する」になるのかが全く分かりません。

 

 友達になる前は意思の疎通ができないようなので、例えばスズメを友達にしたいとして、どう勝負を挑み、どう判定を付けるのか。さっぱりわかりません。restart上では「調伏」して友達(使役獣)にしていたようですが。うーんなんだかんだで謎魔法持ちの子です。

 何故「戦って勝利する」ことがトリガーになるのかといえば、那子とペチカの

 

「不満デース」

「えっ、なにがですか?」

「家の中に箪笥も宝箱もありまセーン!あれを漁って怒られないのは勇者にのみ許される特権デース!」

「そうなのかなぁ……」

 

 あたりを察するに、ドラクエ的サムシングの「戦闘終了後に倒した敵が仲間になりたそうにこちらを見ている」要素から由来しているのかな。

 日本かぶれなところがあるアンナちゃんですが、ゲームオタクでもあったんだろうか。ジェノサイ子あたりと話が盛り上がりそう。

 

 

 あと一つ疑問なのは、現実世界で「友達」になった動物にはマジカル加護がつくのかどうかです。友達になったところで普通の動物の強度のままでは魔法少女にけしかけたところで一蹴されるだけです。なかなかに厳しい魔法。

 クラムベリー試験時には「虫を『友達』にしてスパイ活動をやらせる」ことで勝ち抜いたという那子。なっかなかにえげつない戦法です。情報収集やりたい放題。人間体襲い放題。天使よりもえげつない。

 

 那子はなんというか、思い切りのいいところがありますね。使役獣にした小鬼を可愛がりつつもドラゴンに乗り換えるときはあっさり見捨てたり、敵モンスターと仲間のクランテイルを「被っている」と言っちゃったり。大陸的という言葉で片付けていいのだろうか……

「クランテイルさん最初に見た時思いマシタ。オー、これはワタシの子にするしかないネーと。」

「戦って勝利する」のが条件の「ワタシの子にする」魔法ですが那子ちゃんクランテイルとドンパチする気だったんでしょうか……身体能力差的に厳しいんじゃなかろうか……

 

 

 そういえば「たまちゃん」というお友達がいるのだ~、というrestartでの(犬吠埼珠を思わせる)謎言及に関しては、episodesで「ハムスターのたまちゃん」だったというオチがついてました。那子にとっての友達とは。人間の友達いるのかなアンナちゃん……

 あとついでに那子のepisodesでの不遇っぷりは本当に随一ですね。一番登場行数少ないんじゃなかろうか。

 

 

 閑話休題。そんな那子は何と言うか、restart全体を通しては超ド級!の活躍があるというでもなく、堅実に働いてました。いやペチカチームの空気を明るくするのに一役買ってました。実際那子が倒れてからのペチカチームはもう空気凄まじいことになってましたからね。

 しかし表立った活躍は無くとも、那子は、ペチカチームの上ではとても大きな立ち位置に居た子だと思います。

 

 リオネッタと那子の関係。魔王ことのっこちゃんが仲悪くなれ~仲悪くなれ~と念じていた上に、リオネッタの方はメルヴィルと繋がってて半分裏切り的存在だった、それにも関わらず、この二人はきちんとした「友達」、那子が魔法で作り出すのではない、リオネッタがかつての財力で侍らせるでもない、素朴で素直な「友達」の関係を作れていたように感じます。

 それってすごいことなのではないでしょうか。やっぱりリオネッタの後ろめたさも吹っ飛ばす那子の大陸的前向きパワーがあってこそのものなんじゃないかなあ。

 

 ペチカチームが各々命を繋ぎ、かつての自分を乗り越えさせるに至った一番最初の原動力になったのは、那子の、リオネッタにドラゴンを殺されたことに怒り、「ファッキンドール!」と叫びつつも、彼女が危険に晒されれば一瞬の躊躇いもなく救出に走った、その那子の真っ直ぐな力だとおもいます。那子大事。

 

 

 しかし那子の死に顔は本当に本当にひっどいことになっていました。

ペチカは振り向いた。そこには那子がいた。目を大きく見開いて唇をぎゅっと締めている。口の端からは血が流れ落ち、充血した目から、鼻から、どくどくと血を流し、締めていた唇を緩め、ごぼっと血の塊を吐き出して仰向けに倒れた。

 いやあrestartのむごい死トップなんじゃないかと思います。まほいく全体を通しても「脳露出グレース」「細切れポスタリィ」「もう色々と凄いプキン将軍」「美々自身が飛び散った美々」あたりと並ぶ「ストレートにグロい」死です。映像で見たくないなぁ。 (ベルも脳漿見えてたっぽいしメルヴィルもバラバラ殺人だし挙げていけばキリがないんですが、グロ描写に力が入ってるっぽい子を挙げました)

 

 まあrestart勢は結果的には全員心臓麻痺だから、そこは本当に他のシリーズの子の何倍も何倍も死体が綺麗なことと思います。死体が残らない子も居るから……。 

 

 好きなイラストについて。那子のイラストってあんまりイメージないなぁ。

 挿絵で言うと、初っ端ペチカチーム合流のリオネッタと喧嘩しているところと、魔王城ペチカおじや会挿絵のノドギリッギリのところに辛うじて見えるところだけですね。おじや挿絵かなり頑張らないと那子ちゃん見えない。

 

 

 好きなセリフについて。「ファッククソゲーが好きです。那子ちゃんのことを考えると連鎖して自分の口が悪くなります。クソゲーとか普通に言っちゃう。

 

 以上。あしたもがんばります。