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すふぉるつぁんど

主に魔法少女育成計画について書き残していくブログです。基本的に生き残り魔法少女は全員熱烈に応援しています。平気でネタバレをやります。

まいにち魔法少女52日目:プキン

まいにち魔法少女

 

 まいにち魔法少女です。ナンバーは48。プキンでした。

 将軍だ―。強い。がんばります。

 

 

 プキン。登場話は「魔法少女育成計画limited」。

 中世産の旧式魔法少女です。燃費が悪いので復活しました現世ではお付きであり用心棒でもあるソニアと食い倒れ珍道中をしています。かわいい。

 プキンとソニアのふたりは……良い。「我輩にはソニアが必要なのだよ」とすっぱり言い切っちゃえるふたりの関係性はとても良いです。ソニアとプキンの長く別ち難い付き合いをその一言だけでわかりやすく伝えていると思います。プキンがソニアにただ与えているだけではなく、プキンもソニアから得難いなにかを受け取っている。良い。

 彼女のコスチュームは目を覆いたくなる感じで側面からの肌色成分がすごいことになってます。形状的にはシャッフリンと似てますね。首元を覆うゴージャスなフリルは高貴さの表れです。那子の如くけもみみ感のある外はねヘアと狼めいたけもしっぽです。耳元にはかぼちゃのピアスです。マントはどことなくブリテン感があってよいものです。

 

 

 そういえばプキンの名前元ネタについて。これは完全に自分の知識ではないのですが、マシュー・ホプキンスという17世紀あたりに実在した「魔女狩り将軍」がベースとなっているようです。

 マシュー・ホプキンスは無実の人々を魔女だと捏造し、でっち上げ、冤罪を着せ、多くの人を死に追いやり、それで得た報奨金をたんまり稼いでいたそうです。プキンだ……。後日自己弁護の本を出しているあたりも完全にプキンです。

 魔女狩り将軍については映画や漫画が出ているらしいのでちょっと興味があります。しかしプキン・ソニアの二人は完全に実在の人間が下敷きになってて、実際少し異質な存在です。もしかしてまた中世あたりの「実在した」魔法少女が出てきてくれたりはしないだろうか。ちょっと楽しい。

 

 

 彼女の魔法は「魔法の剣で刺した相手の考えを変えさせるよ」。過大解釈にも程があるびっくり洗脳魔法です。ウェディンも使い方次第では洗脳魔法のポテンシャルがありますが、プキンのそれはどストレートに洗脳です。

 ありあまる身体能力(♡5)とワンチャン大勝利魔法を両手に抱いた将軍には実際敵なしです。いや敵だらけでした。1人VS(実質)6人という多勢に無勢極まる状況で、2人を二度屠り、1人を過剰ドーピングで重傷に落としこみ、1人にもう少しでとどめを刺す、というところまで至ったプキンは……ありえないです。異常。

 

 異常な、そして見事な戦績ではあるんですが、しかしこの戦いにおけるプキンさんは……。ソニアを失ってからのプキンは少しばかり生きていくのに「必要」なブレーキのようなものを欠いていたのかもしれません。あれほどの自暴自棄な大暴走は、プキンが本来意図していた戦い方というわけではなかったのかもしれません……。歴戦の将軍らしい冷静な戦況判断なんてものは一切存在しない、魔法のごり押しに近いラストの大立ち回り。見事ではありましたが、惚れ惚れしましたが、それでも空しいものでした。

 

 ソニアもしくはトットポップが付いていれば、あそこまでしっちゃかめっちゃかな大殺戮は存在しなかったのかもしれません、と(FANBOOKにて)遠藤先生の注釈が入って、切ない思いになったのをよく憶えています。

 今一度生死を勘違いするまで至ったプキンはもうぐちゃぐちゃで、「想い」とかそういう高度なものはだんだんと持てなくなっていってたんじゃないかなと非常に勝手に思ってます。思考能力の低下。それでも身体が動くのはソニアや自分を害したものへの怒りなわけですが。

 

「いやはや……つまらぬ真似をするものだ」
顔面が欠けている。全身は自らの血で赤く染まり、木屑にまみれていた。ずる、ずる、ずる、と上半身のみで動き、下半身は結界の向こうだ。すっぱりと切断されている。身体の中身が引きずられることにも頓着せずにプキンは這い出た。右手の細剣はこんな身体になってまでしっかりと手放さず、7753に向けている。いったいなにが楽しいのだろう。プキンは笑っていた。
「お前で最後か。よかろう、今トドメを刺してやる」

 

 ここ、語る必要もないくらいに好きです。ゴアシーン好きって性質もあるんですが。とんでもなくえぐい状態を、極限までシンプルに削ぎ落とした描写で見せてくるの、まほいくの魅力の一つでもあると思うんですよ。ここまで「ほぼ死体」と言った方が適当な具合にまで状態が悪くなっても、まだきらきらして可愛くて美しい「魔法少女」の片鱗が残っている、あたりが、とても好きです。


 このときのプキンはどこまで自分を「生きている」と錯覚していたんでしょうか。もし7753にトドメを刺したとしても、最終的にメイに弾き飛ばされる未来は変わらなかったでしょうから……どう転んでもプキンはあの段階で詰みだったんですが。もしも、もしも生き延びてたら平然と這いずって回復を待つんでしょうかね。正統派化物ですね。

 

 

 最後に、最終決戦から多少遡って、プキンさんの好きな描写の話。

 レイン・ポゥを手中におさめ、体力回復の食糧をソニアの如き荒々しさで口に放り込み。ソニアを思い出して胸に痛みを抱えながら、レイン・ポゥに気晴らし大殺戮を命じ。そんなこんなで部屋でぼーっとしていたところ、繰々姫に誘い出され、誘い出されている事を自覚しつつ彼女を追いかける将軍。

 その誘い出されたときの、物音に反応しての「ソニアか?」というセリフが、個人的にはプキンのセリフのなかでは最も痛ましいもので、好きです。ソニアなわけないじゃないですか……。この言葉が将軍の壊れ具合をすごく的確に示していると思います。自分の発言について特に違和感も抱えていないあたりが特に。

 


 さて好きなイラストについて。魔法少女育成計画の公式外伝第一弾「プキン将軍の優雅なる日々」の表紙が大好きです!あの色気を漂わせつつも気品のある微笑みはプキン様のカリスマを強く感じさせますね。二の腕のふくらみが素敵です。
「プキン将軍の授業参観」では中世時間軸でのソニアとの仲良しっぷりが見れて本当に幸せでした。外伝小説はこれからもどんどん発売していってほしいですね。
プキン将軍の優雅なる日々。待ってます。待ってますよ。待ってますから。http://blog.konorano.jp/archives/51919255.html

 

 好きなセリフについて。プキン将軍といえば思い浮かべるのはやっぱり「落ち着けソニア、スシは逃げない……いや逃げているな。よし、さっさと食べよう」が好きです。limitedセリフ大賞と言っても過言ではないのではないだろうか。過言です。
ソニアが口の周りを汚してたらそれとなく拭いてあげるプキン様よい……。


 以上です。明日もがんばります。