すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女53日目:ウッタカッタ

 

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは56。ウッタカッタです。

 ウッタカッタさん。名前の由来は「売った買った」じゃなくて多分泡沫です。でも何となく商人っぽいイメージがあります。

 がんばります。

 

 

 ウッタカッタ。登場話は「魔法少女育成計画JOKERS」。

 中々にレアな緑髪の魔法少女です。短髪かな。オーバーオールでパンツスタイル。パンツスタイルな魔法少女はものすごくレアです。

 なんというかコスチュームを改めて眺めてみて思ったんですがウッタカッタさん思ってたより露出度高い格好してるんですね……。魔法少女にはしばしばこの人側面から見たらただの痴女じゃんって子がいますがウッタカッタさんもその枠かもしれません。

 

 立ち絵ウッタカッタさんの挑戦的なまなざしはとても可愛いです。アイシャドウの色は赤というかピンクと言うか。頭や胸についてるグミみたいなあのあれ……シャボンなんだろうか、あの紫色の何かしらに似た色をしています。あれは本当に何なんだろう。

 

 蝶の入れ墨(?)蝶の羽根。何だか動物っぽい角。要素としては結構散らばってます。蝶の羽根では飛べないんでしょうかね。飛んでる描写が無かったような気がします。こういうモチーフはまほいく魔法少女としては結構レアなような。

 後は手袋がかわいいです。手袋魔法少女はそこまでレアでもありません。

 

 

 そんなかわいいコスチュームの彼女の魔法は「不思議なシャボン玉を作ることができるよ」。固有アイテムの拡声器めいたストローに息を吹き込むことで丈夫だったり浮力が有ったりするシャボン玉を大量生産できます。

 音楽家が耳が良かったり、ペチカが嗅覚に優れていたり、グラシアーネが良い動体視力を持っているように、ウッタカッタも並よりも高い肺活量を持っているらしいです。まあブレス攻撃と言っても差し支えない魔法ですしね。

 

 まあそうだろうなとは思うんですがレア度的にはそこまででもありません。魔法のレア度は♡2。魔法のレア度が低く、魔法のみではとても食べていけないような魔法を有する魔法少女は、えてして魔法以外の何かしらの武器を持っているように思います。プフレしかり、トットポップしかり。

 というわけでウッタカッタもなかなかに魔法以外の要素が強い子でした。したたかと言うか、抜け目がないというか。シャボン玉の魔法を引っ提げて、フリーランスで一人、傭兵的に生き抜いてきただけあります。「ございますです」というような、慇懃に慇懃を重ねて慇懃無礼チックな喋りが特徴的です。アクの強い魔法少女です。一人称「アタシ」がかわいい。

 魔法少女の足跡を草をかき分けて発見するあたり、よい目を持っている魔法少女であることがわかります。注意力に優れているんでしょうかね。身体能力も結構ありますし、不意打ちで死ぬことはないかなと思ってたら不意打ちで脱落してしまいました。シャッフリンはいろいろ規格外なので仕方ないですね。

 

 一人で生きてきただけあって、ウッタカッタさんはコミュ力がちょっと高めです。

 JOKERS序盤において、グリムハートと対話しようと試み、無事売り込みを完遂させるウッタカッタ。すごい。偉い。コミュニケーションを許可されてたウッタカッタと、それを遠巻きに見てたフィルルゥの間ではグリムハートの喋ってる言葉が違うように聞こえてたんでしょうか。

 シャッフリンのキィキィ語といい、『魔法の国』の言葉っていったい何なんでしょうか。明確に言語が違うとされてましたが、例えばrestartでスノーホワイト魔法少女管理部門の「魔法使い」と会話してました、あの辺はどうなんだろう。魔法使いさんが合わせてくれてるんだろうか。マナ班長あたりもバイリンガルなんでしょうか。

 

 

 で、何だかんだありまして。ウッタカッタはなだれ込んできたシャッフリン(1度目)との戦闘時、フィルルゥと示し合わせていたコンビネーションでシャッフリンを次々無力化していたのですが。

 フィルルゥが壁に床に縫い付けて封殺したと思っていたシャッフリン(でしょうか、とにかく倒したと考えていたシャッフリン)の持っていた「何でも入る袋」から出てきた新たなシャッフリンにより喉を槍で一突きされ。

 

打撃音が響く中、ずぶっと重い音がすぐ隣から聞こえた。

フィルルゥはウッタカッタを見た。ウッタカッタはいつもの余裕やにやにや笑いを全て失くし、信じられないものを見る目で自分の喉を貫く槍を見ていた。

 

 脱落と相成ります。うひい……。ここで死ぬとは思っていなかったキャラクターだっただけに衝撃的でした。死にぎわの、「余裕をなくして呆然としている」という描写は結構心に来ます。メイの時もあったような気がしますこういう描写。

 

 いやあ……想像以上にあっさり退場でしたウッタカッタ。ベテラン魔法少女でも対応しきれない「何か」が襲ってきていると端的に伝えてくる脱落でした……。

「命あっての物種っていうのはあるじゃないですか。アタシにしたって、金に見合う働きするって誓いましたが命は金に換えられませんし、命賭けるような仕事はごめんでございます」というセリフが死んでしまった今となって胸に痛い。

 のちに発売された「魔王塾主催地獄サバイバル」では魔王塾トップクラス(語弊のある表現)のフレイム・フレイミィを下す実力を見せてくれただけに、本編での辛い脱落は残念でした。フリーランス3人組の活躍は別口でもっと見たかった……。

 

 

 さて好きなイラスト。イラストはあんまりないですねウッタカッタ。デリュージ・テンペストを発見し、三つ巴になりかけた時のウッタカッタ・フィルルゥ・カフリア3人組の挿絵が好きです。3人組魔法少女。そういえばウッタカッタ・フィルルゥ・カフリアは3人組でした。いい感じに即興凸凹感でした。

  

 好きなセリフ。セリフ。「クビヲハネヨ」以外の言葉を発さなかったグリムハートと対話を完了させた上での「こういうのは流れでございますです」が印象的です。

 流れは大事です。流れ。魔法少女は勢いと感情にまかせた行動で結構何とかなるぶっとびパワーと、その情動行動をうまく収めて冷静に油断なくふるまうパワーの2種が必要とされている気がします。

 金を稼ぐ魔法少女として荒事を担当するなら、どちらが欠けていても死にますし、どちらが欠けてなくても死ぬときは死にます。ウッタカッタ本人は今回死ぬつもりではなかっただろうなあ(JOKERSの魔法少女はみんなそうですが)。

 

 以上。明日もがんばります。