すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女61日目:夢ノ島ジェノサイ子

 

 本日のまいにち魔法少女です。ギリギリですみません!ナンバーは32。restart最後の番号、夢ノ島ジェノサイ子でした。

 いつもジェノサイ子のことを呼ぶときは苗字の方を省いて呼んでしまっているので、久々に「夢ノ島」という名前に触れました。改めてまほいく一妙ちきりんなお名前を持っているなーと思いました。

 

 ところで先日「僕の私のオリジナル魔法少女大募集!」の結果発表がありました。

 

konomanga.jp

 

 そこで紹介された魔法少女達はマウントとって人を殺せるくらいのかわいさに溢れた名前を各々持っていて、ワヒャーかわいい!まほいく魔法少女はやっぱりかわいくなくてはですね!と思っていたのですが、よくよく考えると、そういえば原作には夢ノ島ジェノサイ子という(少しばかりかわいさよりも個性的さを選んだような)ぶっ飛んだ名前の子も居たのでした。

 選ばれた五人の中には、そういうあからさまなぶっ飛び魔法少女は居なかったような気がします。選外魔法少女も見たいなぁ。無理とはわかってるんですが。

 話を戻してジェノサイ子。はい。がんばります。

 

 

 夢ノ島ジェノサイ子。登場話は「魔法少女育成計画restart」。
 全身をスーツで覆い、顔にはヘルメット……というどちらかというと特撮モノに登場しそうな出で立ちの魔法少女です。特撮よく知らないのでこの表現は不適当かな……。
 腰に下げたザップ・ガンは、うーむ、restart中では「雰囲気作りの飾り」と自称していますが、FANBOOKでは「威力は不明」とのこと。これはジェノサイ子の過少申告だったのでしょうか。どうかなあ。そうでもないような気もします。


 彼女のメットにはネコミミがついていて、スーツからは猫尻尾らしきものが伸びています。マジカロイド44に次ぐ猫耳魔法少女です。なんというか二人とも猫耳という正統派かわいいコスチューム持ちなのにそのシリーズトップレベルでイロモノな魔法少女です。何故……。
 ラズリーヌとはネコ科モチーフ仲間になれるだろうか。

 

 

 そんな感じでジェノサイ子は全身を謎のスーツで覆っているため超低露出魔法少女です。それこそが彼女の魔法です。「魔法のスーツでどんな攻撃でもへいきだよ」


 FANBOOKでの魔法解説文章からそのスーツの効果を説明すると、「あらゆる衝撃や熱を完全に防いでしまうスーツ」であり、「一見隙間があるように見えても、魔法の力でカバーされている」そうです。自称としては「スーパーノヴァだろうとビックバンだろうと防いでみせる」とのこと。マグマ程度は実際余裕でした。

 その完全防御に対しては、デイジーさんが「私のデイジービームをぶつけたら……」とか物騒なことを考えていました。実のところどうなるんでしょうね。

 

 ちょっとこれまで自分は認識を誤っていたのですが、マグマダイバーやってた時のジェノサイ子は息止めてたようですね。浮上してからぷはっと息を吐いているので。なのでスーツさえ着ていれば呼吸不可能な空間に居ようとも大丈夫、という訳ではないのかもしれません。

 しかしそれも推測でしかない。ジェノサイ子の魔法は不透明な部分が多いです。


 例えばもしもジェノサイ子がソニアとぶつかった時、どうなるんだろう、なんて想像はしたりしますが、「これ」と強く言い切ることはできないです。水掛け論気味になるのでジェノサイ子の強さ議論については少々辟易気味です。どうなんだろう……。

 


 そんなジェノサイ子ですが、restartが開幕した折、持ち前の明るさでもって@娘々と遭遇してすぐ行動を共にし(娘々@N市より)、ふらふらしていた所でのっこちゃんと遭遇していたマジカルデイジーを発見。

 昔追いかけた魔法少女アニメの登場人物が目前に存在することに狂喜したり、デイジーのことを知らないらしい娘々を「情弱だなあ」と言ったりしてなんだかんだあってデイジーチームの一員となります。

 

 序盤にかけては一番平和的だったデイジーチームです。デイジーが脱落し、その脱落が現実の死を意味することが分かるまでは結構なごやかにやっていたように思います。
デイジーはジェノサイ子が「こいつら白い骸骨と大して変わんないわ」と言ってしまったレッドスケルトンの、「飛び道具反射」という新能力によって現実死に至ってしまったわけなのですが、その辺については責任を感じていたりしたのでしょうか。

  もしかしたら、一人の死の遠因になってしまったという、その責任の重さが、アカネの前にバイザーを下した状態で出ていく――という英雄的な(しかし絶対の安全を保障された)行動に繋がったのかもしれません。いやこれは話半分でお願いします。

 

 とにかくジェノサイ子はかつてボカロを触っていたりしたせいで、音楽家を自称してしまい。アカネに「バイザーの向こう側にある顔」を切り裂かれたことにより脱落です。

 

「……音楽家か?」

「はい?」

「音楽家か?」

「ああ、まあ、そうともいうかな。実は動画サイトにボカロ使って自作の歌とか」

日本刀がなにもない空間で一振りされ、ばしゃっと濡れ雑巾が叩きつけられるような音がした。バイザーの内側が赤く染まり、特撮風の魔法少女が前のめりに倒れた。

誰かが悲鳴をあげた。

 

 ううっ情緒無い。あまりにも情緒がない!こんな脱落があっていいのかという感じです。デイジーチームの死はおおむねえっあっああ……?ってなってるうちに脱落しています。切ない……。

 ジェノサイ子はその後ゾンビの如く縫合されてリオネッタに人形遊びされていましたが、まあその辺りはジェノサイ子の話ではないので割愛。

 

 彼女の死体に振り回されていた娘々のことを考えるとうぐうとなります。娘々はゲーム開始時点から壊れ気味だったことを考えると、デイジーチームは表面的にこそなごやかだったものの、結構危ういところのあるチームだったのかもしれませんね。

 


 好きなイラストについて。あー。デイジーチーム4人で華々しく活躍している挿絵が好きです。ジェノサイ子の自信ありげな表情。
 彼女はFANBOOKによるとそこそこ「自信家」だそうで。ジェノサイ子の性質について後々考えていたのっこちゃんの見る目は正しかったのだと思います。しかしあの精神分析能力、普通に小学生とは思えなくてひええてなります。

 


 好きなセリフについて。セリフ……。「なんの用事かまでは教えてくれなかったんだよね。汚いな、さすが魔法少女汚い」とか。
 ジェノサイ子は元がオタク気質なので、喋り方がネットスラングに毒され切っています。セリフを見返して思わずうっ……となる事が何度かありました。意識して読んでみると結構キツイものがありますジェノサイ子の振る舞い。

 あれは現実でもああなのだろうか。現実の方がマシだった気もする。それとも魔法少女としてのなりきりも含んでいるんだろうか……。

 

 はい以上です。明日もがんばります。