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すふぉるつぁんど

主に魔法少女育成計画について書き残していくブログです。基本的に生き残り魔法少女は全員熱烈に応援しています。平気でネタバレをやります。

まいにち魔法少女63日目:ピティ・フレデリカ

まいにち魔法少女

 

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは46。ピティ・フレデリカでした。

 フレデリカ……!フレデリカは好きな人と嫌いな人がはっきり分かれている魔法少女というイメージです。自分は大好きですフレデリカ。

 スノーホワイト育成計画・limited・JOKERS・ACES、名前だけで言えばrestartも含めて5作に渡って登場する、キーパーソンに近い魔法少女ですが、今回は主にlimitedでのフレデリカについてのみ喋ります。がんばります。

 

 


 ピティ・フレデリカ。登場話は「魔法少女育成計画limited」。
 占い師をモチーフとした魔法少女です。体中に星マークが散りばめられています。輝きのない双眸は印象的です。

 結構珍しいロングスカート勢ですが、同時に高露出魔法少女でもあります。実際性的です。なんだあの……なんだ?あのスケスケコスチュームは……。破廉恥という概念を越えて恐ろしい格好です。すごい。本当に……。

 魔法少女の中でもかなり突出した部分のあるコスチュームだと思います。ラフイラストだとかなり印象が違う感じでしたね。自分は決定版フレデリカの方が好みでした。

 


 初登場時(スノーホワイト育成計画)には立ち絵の無かったフレデリカですがlimitedで立ち絵獲得おめでとうございました。
 しかしおめでとうと言いつつもめでたいわけではなく(?)、「スノーホワイト育成計画」で狂人ガチ勢の極みとしてまほいく界に君臨したピティ・フレデリカがlimitedに登場すると知った日にはかなり驚愕したのを憶えています。

 彼女は魔法少女狩りことスノーホワイトと、彼女の友人・リップルにひっ捕らえられた筈だったので。

 


 limitedの初登場シーンでは「スノーホワイト育成計画」の描写に違わず獄中からのスタートでした。イギリスにある通称「第七宿舎」にぶち込まれていたフレデリカ。何だか封印されている間は結構痛い目を見ていたようです。
 ふてぶてしくも「二度とあそこに戻りたくないものだ」の一言で済んでますが、フレデリカがそこまで言うからにはわりと本当につらかったのではなかろうか。


 自分の愛弟子・トットポップにより封印を解かれ、その後の「暗殺者の捜索と確保」というお仕事を受け。自分がトットポップの理解していない何かしらの意思のもとにレールを走らされていることを理解し(とても聡明で偉い)、フレデリカは強力な戦車でもってその場に乗り込まん……ということで自分の知識にある旧式魔法少女こと「プキン」と「ソニア・ビーン」を解放させます。

 刑務所に入れられた当時のフレデリカは、スノーホワイトに対して「この娘になら後を任せても悔いはないかな」と思って殊勝な気持ちで居たようでしたが、脱獄した後となっては話は別です。

 もう一度牢獄に送り返される、もしくは口封じに殺されるようなことが無いように、プキンとソニアを利用してlimitedをハチャメチャ鬼ごっこに仕上げるつもりで動いていました。超迷惑。

 


 そこからのフレデリカは比較的やりたい放題で、しかし痛い目を見たりもして、とにかく色々と活躍していてくれました。

 濃い……。本当に濃い活躍だった。あそこまで立場をコロコロ変えつつ生き延びた存在は今まででフレデリカただ一人なのではないでしょうか。

 

 ちょっと本当に、フレデリカの活躍は目まぐるし過ぎて追い切れません。プキンとソニアの従者としてB市に乗り込み、寿司を食べ、魔法少女達と遭遇して羽菜さんを悪質なブラフにより確保して。

 そこまでは特にソツなく行動していたのですが、繰々姫のクルクルヘアに魅了されてうっかり手が出たのがまず初めのポカでした。リップルはフレデリカの魔法を既に把握しているので、この時点でリップルにはB市にフレデリカが関わっていることを突き止められています。


 次のポカは魔王の六枚羽を把握していなかったことでしょうか。いやしかしそれは魔王が上手だったとしか言いようがありません。ソニアをきっちり犠牲としてから魔王を抑え込みにかかるフレデリカの冷静な思考が好きです。

  魔王に吹っ飛ばされながらその見事な戦いぶりに陶酔するという新手のプレイングを見せてくれたフレデリカですが、その興奮も魔王とトットポップの脱落により一旦ストップ。

 

フレデリカはトットポップを殺されて怒ってい」る自分に気付きます。その激情は、絶対に勝ち目がないと知っていながらレイン・ポゥと相対してしまうという自殺的な、しかし英雄的な行動に自分自身を走らせるまでのものです。実に魔法少女的です。これにはフレデリカ本人もビックリ。

 

フレデリカは今の自分を客観的に認識し、驚いた。ピティ・フレデリカはトットポップを殺されて怒っていた。どんな相手であっても目的のために利用し、自分の快楽のためには倫理も情もゴミ以下でしかなく、その挙げ句に収監されても反省しない。プキンとソニア・ビーンという二人の怪物を開放して悦に浸る。

怒り、憎む自分を客観視する冷めた自分もいた。私みたいな人間でも怒ったりするとは驚きですね、と冷静に評しながらフレデリカは摺足で前に出た。

 

フレデリカにとってのフレデリカとは最も信頼に足る味方だった。従僕であり、主君であり、同胞であり、親友だった。常にフレデリカはフレデリカの欲しているものを求めて動いていた。自分にとっての一番の理解者は自分だった。

フレデリカはフレデリカを理解し、統率していた。理想の魔法少女を求める時、まず第一に目をつけたのは、一番手近な魔法少女である自分自身だった。自身の研究をつづけ、フレデリカはフレデリカをしゃぶり尽くし、すぐに飽きた。

フレデリカはフレデリカに見切りをつけた。どんな時でも冷めた目で自分と他人とを客観視しているフレデリカでは、フレデリカの考える理想の魔法少女になることはできない。

(中略)

フレデリカは民家の瓦屋根の上を走りながら身悶えした。自分ではなれないのだと捨ててしまっていた幸福の未来図が、ひょっとしたら復元できるかもしれない。虹の魔法少女と対峙した時に感じた思いは、自分の新たな可能性を感じさせてくれた。自分を制御できず、逃げも誑かしもせず水晶玉も抜きで戦おうとした。怒りに任せて!

 

 あまりにも長い引用に自分自身が慄いていますが仕方ない。自分にとってこの、フレデリカが自分自身について語っている部分の描写は、実際limitedで一番心にのこったものでした。素晴らしい文章です……。

 フレデリカはただの狂人ではなく、理想に燃えつつも理想に届かないと知っている、そんな「哀れな」魔法少女なのでした。燃え尽きたはずの自分に新たな火種を見つけて歓喜の大騒ぎをしているフレデリカさん。

 実際彼女はlimitedで一種生まれ変わったのかもしれません。何かしらの変革があってもおかしくない出来事です。limitedエピローグからACESにかけての彼女の一連の行動については、「フレデリカは変われるかもしれない」という、今までにはあり得なかった夢を叶えるためのステップの一つだったのかもしれません。いやそれはどうかな……?

 

 今のところフレデリカは自分自身よりもスノーホワイトに重きを置いているような気配がありますが、それでもその自分が育成したスノーホワイトに対して「自分自身」がどう動くかという部分については、もしかするとこのlimitedでの出来事を経たことによって、スノーホワイト育成計画時点からは変質しているかもしれませんね。

 limitedを終えてのフレデリカは理想の魔法少女「目指すもの」だと認識している、この部分は重要であるように思います。

 

 

 フレデリカは、冷静に物事を見て、目的のためであれば平然と人の命を踏み倒してしまえる合理性と、自分の理想や趣味に突っ走ってしまうムラッ気が、死に至らないギリギリのバランス感覚で共存していて、その辺りがすごく面白いです。彼女が死なないのはひとえにそのバランス感覚によるものだと思っています。

 ちょいちょい読み違えたり、想像を上回られたりして痛い目を見ているのもまたご愛敬です。フレデリカは完璧には程遠い存在なんですよね。ポカもちょくちょくあって。それもまた、彼女をうっかり応援したくなってしまう気持ちの一因なのかもしれません。

 

 そんなこんなでちゃっかり生存枠なフレデリカさんでした。そろそろ表舞台に帰ってきてほしいものです。自分はlimitedのフレデリカさんが一番!一番!一番!好きなので、またああいった活躍を見たい気持ちです。

 

 

 さて好きなイラスト。limited最後の挿絵、リップルちゃんに薬をあげているフレデリカさんが衝撃的すぎてそれ以外頭に浮かびません。

 

 好きなセリフ。フレデリカさんは好きなセリフがとても多くて困りますが、ここは順当に「そうですねえ。私みたいな感じの人ですかね」……ではなく。えっと、「私なんて信じるべき相手じゃありませんよ。きっと嫌な思いをします」を挙げます。本当にその通りだ。

 

以上。文字数については反省してます。明日もがんばります。