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すふぉるつぁんど

主に魔法少女育成計画について書き残していくブログです。基本的に生き残り魔法少女は全員熱烈に応援しています。平気でネタバレをやります。

まいにち魔法少女70日目:たま

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは9。たまでした。

 たまー。まほいく界で最もシンプルな名前を持つ魔法少女です。名前は猫ですがモチーフは犬。がんばります。
 

 

 たま。登場話は「魔法少女育成計画」。
 ルーラ組の一員です。参入時期はおそらく双子の次でスイムスイムの前。外見描写としては、
 
フード付きのケープを羽織り、頭部から生えた犬耳をフードの穴から覗かせていた。肉球つきの手袋をはめ、首には首輪をはめている。ファーやタイツなど、各部を「白地に黒の水玉を散らした模様」ね飾り、ハーフパンツの尻からは穴を通って犬の尻尾が突き出していた。
 
 こんな感じです。首輪は飼い主ことルーラ様からの賜り物だそうです。
ちょっと脱線して。この辺の元から備わっている魔法少女の激しい運動にも耐えうるコスチュームと、そうでないもの、後から個人的に付属した追加コスチューム(トップスピードのご意見無用マントなど)の描写はやっぱりガバな気がします。というか、もしかすると全力で走って服が弾け飛ぶラ・ピュセルがイレギュラーな存在なのかもしれません。
 たまは貴重なパンツルック魔法少女です。タイツやらフードやら、低露出魔法少女なのかな、と思わせつつ実際のところは腹をガッと露出した中露出くらいはある魔法少女です。かわいい。
 
 
 彼女の魔法は「いろんなものに素早く穴を開けられるよ」。恐らく多くの方が一撃必殺を予感した恐るべき魔法なのではないでしょうか。自分は察しが悪いので最後の最後まで人体ぶち抜きが可能な素敵臓物魔法だと気付いていませんでした。いやーびっくりした。
 
 たまは「傷を付けさえすれば」一瞬で勝利に持っていける一発逆転大勝利魔法の持ち主です。ワンチャン魔法持ちは以降もちょくちょく出てきますが、しかしたまのインパクトは強かった。しかし当人の身体能力やら戦いへの心意気やらがかなりネガティブな方向に振れているので、ワンチャン魔法少女と言ってもチャンスがあまりにも少なすぎるかもしれません。
 
 
 そう、たまは殺すことには滅法向かない魔法少女だったのでした。
 そもそもがまほいく界屈指のぐずの子です。何であろうと平均以上を取れた試しがない。漢字も読めない。自分で自分の掘った穴に落ちる。だめだめな子です。ルーラ様がかなり面倒見のよいお方だったので、たまは見放されずに済んでましたが。あれはルーラ様が偉いと思います。
 
 そんなルーラとたまについて。
 誰からも諦められてきた自分を(たとえ肉壁要員だったとしても)見捨てずに、読めない漢字の全てにルビを振ったりなんなりの世話を焼いてくれた恩人ことルーラが、仲間の一人、スイムスイムに反旗を翻されて殺されると知った時。たまは止めるでもなくただ流されているだけでした。ルーラが脱落した時にこそ蹲って震えていましたが、それでも何もしなかったという事実に変わりはありません。
 
 お……恩知らず!と初読時は思いましたがよく考えると仕方ないような気もします。
たまがその時動けなかったのは、ひとえにスイムスイムのことを理解できなかったためであり、そしてスイムスイムの思想がたまに理解できるはずもありません。
 
 ルーラが殺されることを止められなかったたまは、それから気付けばいつもルーラのことを考えてしまっています。これもルーラのカリスマのあらわれだろうか。
 
 
 で。
 ルーラが死ぬことを止められなかった、その後悔が、最後の最後でたまの大金星につながったのではないでしょうかと考えています。
 たまは自分が救えなかったかつての主人・ルーラのことを思い、彼女が教えてくれた魔法少女としての生き方を思い、そして一度は失敗した「誰かを守る」ということを、森の音楽家クラムベリーを殺す形で成し遂げたのではないでしょうか。
 
 ルーラを助けられなかった、その経験がなければ、きっとたまは最後まで流されるままの女の子であったんじゃないかなと思います。
 彼女にとって人を殺すということは、魔法少女のくじけない精神の上に更に元気になる薬で強化された、そんなマインドでいてさえ胃液を吐くほどにつらく、苦しいことだったわけですから。
 
 魔法少女が吐くって結構相当なことなんです。たまのクラムベリー殺しは、実際のところはあっさりと遂げられましたが、そこには殺される側、殺す側、多種多様の「後悔」が絡まった果ての産物だったわけですね。好きです。
 
 
 しかしそこでめでたしめでたしではなく。
 スイムスイムの正体を知ってしまったために喉をかっ切られて殺されるまでがたまのありようだったので、ここはもう無残としか言いようがありません。
 つくづくルーラ(概念)に振り回されて魔法少女が生きたり死んだりします。そう考えると本当に、ルーラ様はすごいお人だったのかもしれない。
 
 スイムスイムのことを最後まで理解しきれていなかったのがたまの脱落要因でしょうか。スイムスイムは誰にも理解されない子で、そういうところが魅力です。その影響で殺されてしまったたまは残念としか言えませんが、ただスイムスイムも泣いていたので。泣いていたので……
 
 
 さて好きなイラストについて。マルイノ先生のFANBOOK4コマ漫画に登場する、ルーラ様の椅子にされてるたまちゃんが好きです。かわいい。
あれはもしかして脱落した魔法少女たちは結構死後の世界で楽しくやってんじゃなかろうかと、そう感じさせてくれる素敵なひとこまでした。眠りと直結した夢の世界だからこそルーラ様とたまが顕現できたのかもしれません。
 
 
好きなセリフについて。スノーホワイトが聞いた心の声として、「えっ……あの子、私のこと見えてるの?困るよそれ……なんで見えてるの」が好きです。たまちゃん、結構しゃべり方はフランクなんですよね。かわいい。
 
以上。明日も頑張ります。