コミカライズ感想です。ここからは「魔王の娘」回。
なんだかまほいくについてはグッズ展開がすごい勢いで進んでいるようです。以前はまほいくといえども既存絵のグッズはなぁ~という気持ちだったんですけど、デザインがカワイイのと取り上げられる魔法少女が魔法少女だったりしてついつい手元に置いておきたくなってしまう。
とりあえず目下一番楽しみなグッズといえばチョコぐるみです。ラピス・ラズリーヌやチェルナー・マウス達以外のチョコぐるみメンバーの試作品もぜひ見てみたいところ。
そういえばチョコぐるみ人気投票の結果も気になります。上位の魔法少女はチョコぐるみ化されたりするんでしょうか。とりあえず自分はベルっちを推しておきました。
では感想行きます。前回:
はマジカルキャノンガールが終了いたしましてリップルがトップスピードの名を叫ぶところまででした。9話はメアリのテロが(メアリの死亡により)一段落したところからスタートです。
EPISODE:9感想
残る魔法少女はスノーホワイト、リップル、スイムスイム、ミナエル、たま、森の音楽家クラムベリーの6人。目標とする8人以下という人数に至ったのですが……
ファヴ曰く、みんなに配布したアイテムのせいで土地の魔力が枯渇してしまった……とのことで、魔法少女で居られるのは6人中3人とのこと。
ここについて。原作と全く同じなんですけど、コミカライズを読み返していて改めて思ったことなんですが。
仮にいつも通りの形で、クラムベリーが3人の範疇に入り、クラムベリーとその他魔法少女2人という構図になったとして。
クラムベリーは大抵の試験においてただ1人(もしくは0人)を選出していたので、もしもクラムベリーさんが脱落しない形で3人が残ったとしても、どうにか理由をこじつけてあと一人削ったんじゃないかなあ。それはクラムベリーさんが笑顔で殺しに行くんでしょうか。なんやかんや絶望的です。
というわけでこの魔法少女育成計画の黒幕こと森の音楽家クラムベリーさん。ラ・ピュセルを殺したのもこのお方。
原作のクラムベリーさんはラ・ピュセルだと殺し合い殴り合い的には不満、ウィンタープリズン万歳大好き恋してます~~って感じだったんですけど、
コミカライズクラムベリーさんは(不服ながらも)ラ・ピュセルを痛めつけてわりと満足してたご様子です。
にしてもかわいい。コミカライズクラムベリーちゃん、耽美性は控えめながらも動作のいちいちが可愛くって素敵です。
ベッドに寝転がったまま空中を見つめて拳を握るクラムベリーちゃんとか。眼が据わっていて大変よろしい。
そんなマスターを尻目に、ファヴはサラッとスイムスイムにクラムベリーの情報を売り渡します。こういうことよくやってるのかなあ。良い関係だなあ。
ここでミナエルが映像体のはずのファヴをガッと掴んでいることについてはご愛敬……ご愛敬です。
「わるい魔法少女を退治して君こそ主人公!」という言葉に釣られないスイムスイム。スイムスイムは主人公ではなくて完璧なルーラになりたいだけなので仕方ないですね。
そして舞台は船賀山へ。スイムスイム・たま・ミナエルの3人が元気の出る薬を服用したところで背後からクラムベリーが現れます。
きっと気配を消す事なんてクラムベリーさんにとってはごく自然に行えてしまうところなのでしょう。スイムスイム・たま・ミナエルはなんだかんだ言って基礎身体能力的にはかなり低いグループですし。
即座に戦闘が始まります。読み返してつくづく思うことには、このシーン、クラムベリーちゃんはわりに笑顔で戦っています。
原作ではかなり淡々と、つまらなさそうにたまをいじめミナを殺していたクラムベリーさんですが、コミカライズではこの3人相手でも結構楽しそう。
クラムベリーさんがスイムスイムを相手にして打撃が通っていることについては、スイムスイムがクラムベリーの実力を見誤っていて、部分的な物質透過しか施しておらず、それに対してスイムスイムの魔法をマスターとして把握しているクラムベリーは透過魔法をきっちり見抜いて、投下されていないところを探してぼこすか殴ってた……という感じだろうか。
クラムベリーさんに思いっきりふとももで挟み込まれて、まだ首が繋がってるミナエル……はちょっとびっくり。
クラムベリーさんの実質初戦闘なので見せ場を増やしたいという事情は何となく察せられるところなのですが、それにしても戦闘が長引いてクラムベリーさんの格好いい戦闘シーンがより長く見られるほど、クラムベリーさんが弱く見えてしまう不思議。
あっさり殺すのは良いけど、それだと絵としては単調だし、難しいところですね。いや実際コミカライズ版のクラムベリーさんはかなり弱いんですけど。
どれくらい弱いかといえばミナエルに虚を突かれて全身を鎖で締めあげられるくらいです。あ~~ありえない。これでたまがちゃんと割って入っていられてたら即終了です。クラムベリーさん……。
これまで比較的鳴りをひそめてはいましたが、クラムベリーさんもげんさくとは別人の様を呈してきてます、というかコミカライズ版のクラムベリーさんはスイムやリップルに負けず劣らずの別人です。「もう終いですか」とか。「あいにく…切れないものはないのでね…」とか。この言葉遣い楽しいぞ……!
そんなこんなでクラムベリーさんは、ミナエルを超音波カッターで裁断して派手に殺します。小学一年生にして「超音波カッター」の存在を知ってるスイムスイムさん何者。
「ミナちゃん」呼びのたまはかわいいなあということはさしおきまして、たまは一端ここで撤退。スイムスイムとクラムベリーの一騎打ちと相成ります。
私のことは大丈夫だと言い切ったのち、たまから見えないように背を向けて口に滲む血をぬぐうスイムスイムはいい感じに「リーダー」してると思います。
ひとり残ったスイムスイムは魔法を生かして善戦し、どうにかクラムベリーの頬に傷をつけることに成功し――ここでクラムベリーさんの回想、漫画版のオリジナル設定としての(原作でもそうとは限らない)「幼い」「成長前の」少女クラムベリーが見られます。
かわいい。ロリクラムベリーさんのコスチュームも、大きな薔薇飾りも、屠った悪魔に腰掛けて恍惚とするその表情もすべてがかわいい。そして成長したクラムベリーさんもまたかわいい。
掠り傷を負わせたスイムスイムに敬意を表して、クラムベリーさんも手加減無しで決着を付けます――というところで次回に続く。
次回の超絶あほの子・コミカライズ版クラムベリーさんの派手な散り際は何度見ても楽しいやら悲しいやらで面白いものです。以上。明日は10話です。