すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

F2P4話感想

 

今日は10月1日!2016年!つまりは魔法少女育成計画無印のアニメ1話が放送される日です!

記念すべき1話のタイトルは「夢と魔法の世界へようこそ!」。何を隠そう無印一ページ目章題「魔法少女育成計画とは?」ページの挨拶一言目、つまりは始まりの始まりと言える一文が引用されています。こういう原作から引っ張ってきた要素はどうしても胸がときめきますね。

 

胸をいくらときめかせたところで泣いても笑ってもアニメが始まるのは10月1日24時、まだ10数時間の猶予が有るのでこの記事はアニメ1話感想ではなくF2P4話の感想です。

あらかじめ言っておくとこのブログは自分が見たタイミングでアニメの感想を書くことに躊躇しないので、配信等で視聴が遅れる方はネタバレにご注意ください。仮に踏んだらごめんなさい。

 

 

F2P4話の更新日は9/27。色々してたら結構経ってました。4話非常に面白かったです!

 

何が面白かったといえば魔法の国周辺の人たちの動き。まだレジスタンス達は何を考えているのかわからない状態を続行しているので、どちらかというとその謎を探っていく側としての魔法の国サイドの人々に感情移入しがちです。

といってもあちらはあちらで少々何を考えているのかわからなかったりするのが面白いところ。研究・監査間の思惑のやり取り、読んでいてとても楽しい。

 

扉絵はジューベさま。「いつだって、勝負の決め手は情報なり。」(字余り)という格好いい文句は、情報収集・処理能力に関してはフレデリカさんのお墨付きなプフレ嬢が満面の笑みで頷きそうなお言葉です。

ジューベさまの魔法は本当に情報収集に向く良い魔法だなと思います。今は分秒を争う緊急事態(?)なので24時間という時間制限は少々取り回ししづらいなというところがありますが、日常的に使う分には非常に便利。前述のプフレに持たせると出世スピードが5倍くらいになりそう。

 

余談ですがジューベさまのコスチューム大好きです。もう一つ余談をするとファン・リート・ファンさんのコスチュームも大好きです。首が詰まった衣装に弱いなあとつくづく思います。ジューベさまに至ってはお靴も非常に可愛らしい。あ~~はやく色がどんな感じなのか教えてほしい。

ジューベとファンさんの会話、とても楽しい。「我々はもっと協力できるはずだ」「本当の意味でね」のところのくらーい目配せ、大好きです。知的華奢情報能力偉い偉そう子と寡黙ぽんこつ中華使い走り子のギスギスした空気大好きです。慣れ親しんだ神経が騒ぐのを宥めつつもやっぱりこのふたり好きなので5話でも会話してほしい。ファンさん人形だけど。

 

そのジューベさまの魔法の詳細は、大体想像通りの真偽判定機でした。今回得られた新しい情報は「監査部門は「死」をキャンセルできる魔法少女を狙っている」わけではないということ。

研究部門が狙っているのはその魔法少女でしたが、監査がそれ以外の目的で動いているとなると、ウェンかマスコットキャラクターかのどちらかだろうか。ウェンは特に、「魔法の国」の偉い一族だったようですので、失踪した彼を監査が探していたとしても別段不思議はありません。

 

 

彼。そう、長らく性別どちらかなぁと呻いていたウェンは男の子でした。マジかぁ……というやや切実な脱力はともかくとして(男性魔法使いは別に珍しい話ではないですし)、ウェン君とアルマさんは腕を舐めたり舐められたり赤面したりしなかったりで更に交錯する人間関係がレジスタンス内で構築されつつあります。

ここまでくるとアルマにはレジスタンス全員の腕を舐めて全員侍らせてほしいです。いや侍らせてほしくないです。

 

このどこか間抜けたレジスタンスチームのぽやぽや感、不気味だなぁ。どこまで書いてあるかもわからない取扱説明書を検閲も無しに気軽にアルマに渡してしまうウェンも、ものすごく自然にレジスタンスの模擬戦にアルマを組み込んでいる晶さんもよくわからない。

もうアルマを味方に引きずり込むだけの何かしらの自信があったりするんだろうか。それとも反抗自体が本気の所業ではないのか……すぴのんが死んでいるだけにそれは嫌だなぁ。

 

 

話が魔法の国側に戻りまして、ジューベさんが次に魔法のペンで記した文字は「結界内には三人以上の魔法少女がいる」。既にぼんやりと人数内訳を把握している読者的には魔法の無駄打ちのような気がしてしまいます。

しかしそこは賢いジューベさんですしそんなこともないだろう、と信用を置いて、これはどういう意図でもって記されたのかについて少しフワーッと考えました。違っていると思いますが一応考えの整理的に。

 

ジューベが今まで書いて探った情報は

①「死をキャンセルできる魔法少女がF市にいる」

②「すぴのんとアルマの少なくとも片方は命を落とした」

③「F市には「魔法の国」に敵意を持つ魔法少女がいる」

④「監査部門は「死」をキャンセルできる魔法少女を狙っている」の4つ。

 

仮に「結界内には~」が青色だったとすると、結界内には少なくとも(すぴのんかアルマのどちらか一方が生きている場合を含めて)3人の魔法少女が居るということになります。4人かも5人かも。もしかしたら100人くらいいるかもしれない。

情報としての価値はあまりありませんが、複数犯であるということだけはわかります。多分こちらの色が検出される可能性が高いことはジューベも認識してるのではないだろうか。一応、集団戦を見越して動くよう、パペタを介してファンに指示を出すことが出来ます。

 

逆に「結界内には~」が赤色だったとすると、①と②を併用することでF市にいる魔法少女人数は

①「すぴのんorアルマは生存していて、死をキャンセルできる魔法少女と二人だけで結界の中にいる」

②「すぴのんもアルマも死亡しており、死をキャンセルできる魔法少女ともう一人の魔法少女が結界の中にいる」

③「結界内には死をキャンセルできる魔法少女だけがいる」

のどれかであるという事実がほとんど明らかになります。ジューベはここが知りたかったんじゃないかなあ。

 

 

この文字で赤色が検出された場合、

結界内に投入したファンがすぴのんorアルマを目撃した時点で残る1人が目標の「死をキャンセルできる魔法少女」なので、「死をキャンセルできる魔法少女」が目標である気配が強いジューベ的にはより動きやすくなるはず。

逆に結界内のファンがすぴのんorアルマ以外の魔法少女を二名目撃した場合、「すぴのんもアルマも両方死亡している」ことが確定し、救出路線を切り捨てて動くことが出来ます。人事にも「アルマが死亡した」という連絡を入れて色々動かしていくことができるかもしれません。

 

何が言いたいかというと、この「結界内には三人以上の魔法少女がいる」という文字の真偽は、ある程度示し合わせた上で結界内に進入したファンからパペタ越しに得られる情報と複合することで詰めていくことを目的として書いた文章なのではないか、ということです。青文字なら予想通り、ファンに警戒を促すだけ。イレギュラーの赤文字が出た場合は、ある程度結界内での達成目標を絞ることが出来る。

広いF市のなかで、まだ見ぬ魔法少女の伏兵が「いる」ことの証明よりも、「いない」ことの証明のほうがずっとずっと難しいのは明らかです。ジューベさんはそこを魔法で詰めておきたかったのではないでしょうか。

一応自明の注釈をいれておくと、「F市内に魔法少女は二人だけである」という疑念の真偽をジューベさんが詰めておきたかったという仮定において、なぜ素直に「結界内には二人の魔法少女がいる」と書かなかったのか? ということについては、その質問で赤が出た場合、「結界内の魔法少女は三人以上である」のか、それとも「結界内の魔法少女は一人しかいない」のかがわからないからです。今回ジューベさんが用いた書き方をしておくと赤が出た場合最高でも敵は二人と見て動けばいいのに対して、この書き方だと結局大人数を想定した警戒をしなければなりません。以上。

 

 

次の話で見事に外れるであろうそんな話はともかくとして、今回の新登場魔法少女の話。モチーフは腹話術師かな。釣り目にねこ口という食えない子オーラがすごい子です。はやく全身図と色を公開してほしい。

お名前はパペタさん。魔法は「魔法で作った好きな人の人形とお話できるよ」。この好きは任意の好きかな。対象の手をパペットでぱくりとすることで発動する様子。

 

発動条件としてはわりとシビアなほうだし、もしかすると「お話」以上のことができるんじゃないか……とちょっと戦々恐々。人の形を模して、人の意思を反映した人形ってこわい。というかただ「お話」するだけだとしても、常にハムエルさんが悪魔に対して取った脳内大声戦法が使えるようになったということもあり、実質ファンさんのいのちはパペタさんの意のままである気がします。そのうちジューベさまが監視につくだろうからそうそうに大変なことがあるはずもない気はしますが。

 

……そうそうに大変なことがあるはずもない気はするのですが、しかしどうにもファンさんの危機管理能力が低めであることは否めない気がします。「手出して」と言われて素直に出し、気軽に「ぱくっと☆」されちゃった後に遅れて跳び退るシーンはううんぽんこつ気配……。シーン遡って、ジューベさんに結界についてカマ掛けられて速攻でゲロるあたりからも頭脳戦あんまり好きじゃなさそうオーラ。

結界侵入後の、速攻で人形化してかわいくお喋りしているあたりでもう3話時点の格好いい寡黙出来る子の雰囲気は綺麗さっぱり消し飛んだと言っても過言ではありません。こんなことになるだろうとは思ったけどあまりにも回収が早い。

 

こういう一見して寡黙仕事できそう系魔法少女の中身が本当に寡黙仕事できそう系だった例はほとんどないのがまほいく魔法少女の一筋縄ではいかないところなんですけどどうでしょう。多分この人もだめだと思います(安易な決めつけ)

 

とは3話時点の自分の感想ですが、やっぱりこの人もだめだったよ……。

そうはいっても戦闘関係ではレジスタンス子達にはひけを取らない強さを誇るのではないかなというファンさんです。ルルあたりと元気に殴り合ってほしい。

 

 

「結界内には3人以上の魔法少女がいる」がやはり青色だったことを確認したジューベさんがいよいよ現場に向かいはじめたところで、役者が大分揃ってきて、このF2Pも大きく動くのではないかなという感じ。

 

今まで目立った行動をしていなかったマスコットキャラクターが些か必死にF市内を駆け回っているのも転換の予兆を感じます。彼/彼女の言う「最後の一人」というのは、才能を持っている(けどまだマスコットキャラクター魔法少女にすることができていない)魔法存在のことを指しているのかな。それだとマップっぽい端末を握ってうろちょろしているのも納得できそう。

その才能持ち人間は結界の限界人数に組み込まれているから、それでマスコットキャラクターが「最後のひとり」がいることを把握しているのではないかなと思います。どうかな。魔法少女が増えるに越したことはないからぜひ最後のひとりも魔法少女であってほしい。なんだかイロモノが多い気がするF市の魔法少女ですし奇跡のナチュラルボーンどうぶつ魔法少女が来ても驚かないぞ。

 

 

というわけでこのあたりで4話感想はおわり。5話の更新日は10/7ということでなんと一週間後です。こんなに絶え間なく来ちゃって大丈夫なんだろうか。次も楽しみにしています。