すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

魔法少女育成計画オフィシャルファンブックの話①

 

 アニメ5話見ました。自分は森の音楽家クラムベリーのことが大好きです。その音楽家が嬉しそうに殴ったり蹴ったり殴られたりしてくれるところはただただ感無量でした。アニメありがとう。音楽家ありがとう。よかった。

 やっぱり好きな子が楽しそうにしてるとどうしようもなく心がときめきますね。しかしながら感想はまた後日。

 

 

 今回の記事は去る9/17……9/17!? そう考えてみるとかなり前ということになりますが、体感ではつい数日前に発売されたような気がする魔法少女育成計画 オフィシャルファンブック」についてです。①です。

 色々試行錯誤してはみたものの、やっぱり書きたいことがばらけてしまったのでアニメ感想などの隙間にちょこちょこ分割して書いていくことにしました。内容量がたっぷりなファンブックなのでどうしても。3,4記事くらいまでに収めたいですね。

 

魔法少女育成計画 オフィシャルファンブック

魔法少女育成計画 オフィシャルファンブック

 

 

 アニメ初見者が興味本位で買ってバシバシネタバレ食らいそうな表紙です。原作最新刊までのネタバレがぎゅっと凝縮されたネタバレの塊です。とてもかわいい。

 

 

オフィシャルファンブック内容:

・イラストギャラリー

・TVアニメ『魔法少女育成計画スペシャルレポート

魔法少女コレクション

・イラストギャラリー特別編(『魔法少女育成計画』変身前イラスト大公開!!)

・『魔法少女育成計画』ライブラリー

・まほいくミュージアム遠藤浅蜊×マルイノ スペシャル対談/遠藤先生&マルイノ先生に聞いてみよう!/『魔法少女育成計画』アイテム大辞典)

・書き下ろし特別短編「ラーメン双龍伝」

 

 という感じでした。何度でも言うんですけど原作読者的には必携一冊です。買い渋る必要は絶対に無いと思います。というか書き下ろしイラスト/短編がある段階で必携なんですけど。

 どのページも総じて読んでいて面白いし楽しいんですが、とにかく、

魔法少女コレクション

・まほいくミュージアム

 の二つがすごい。何がすごいかというと情報量の話です。

 

 

 魔法少女コレクションでは登場した魔法少女74人(!)の破壊力/耐久力/敏捷性/知性/自己主張/野望・欲望/魔法のポテンシャルのパラメータが五段階表示でわかる上に、なんと各人の好きなもの/嫌いなものまで教えられてしまう。好きな子のことをより深く知れる。楽しい。

 

 まほいくミュージアムでの遠藤浅蜊先生・マルイノ先生の発言の数々はうわーやっぱりそうなんだ、と思うようなことから、えっ知らなかった……と驚くこと、そんなこと零しちゃっていいんですかとなるような衝撃発言に慄くことまで様々で本当に楽しかったです!

 

 はい。語りすぎないように気を付けつつ気付いたこと考えたことなどさらさらメモ。今回は全部魔法少女コレクション」の話。

 

 

 

 基本1ページに2人の魔法少女が紹介されているのですが、スノーホワイトリップル/プフレ/シャドウゲール/ピティ・フレデリカ/プリンセス・デリュージの6人は1ページに1人の大枠仕様。

 つまりはこの6人がQUEENS以降で色々大きな役回りを果たすことになりそうでしょうか。2人ずつざっとした感想など。

 

スノーホワイトリップル

 

 言わずと知れたブラック&ホワイト。スノーホワイトはこうしてみると本当に無機質な仕事人というイメージが強くなってしまいましたが、唯一(と言っていいほどに)N市事件以後心を許していたリップルの前では素直にかわいい女の子していたのかなぁ。

 

 今では二人とも立派な戦う魔法少女ですが、(「魔法武器・ルーラを振るって戦う!」「隻眼隻腕となっても友のため戦い続ける」というアオリが苦しい)パラメータを比較してみると総じてリップルの方が能力の高い魔法少女であるということがわかります。

 不足したパラメータを補うのはスノーホワイト固有の「困っている人の心の声が聞こえる」魔法と、マジカル薙刀包丁ことルーラと、キークからマスター権を継いだマジカルチート電脳妖精ファルと、その他諸々、マジカル業務用消火器など。魔法とマジカルアイテムで能力を底上げして戦う魔法少女狩りです。

 

 アイテムや人間関係のしがらみが増えていくスノーホワイトとは対照的に。リップルのほうは左目左腕挙げ句の果てには自我と失っていくものの要素のほうが強いです。それなのに何故か能力としては強化がかかっていて2人が2人ともわりととんでもない成長具合。

 

 

 個人的にリップルの俊敏が5段階評価5と振り切れているのが良い。スノーホワイトの野望/欲望値は3と少々印象より低め。無印エピローグでのテロ鎮圧などのやらかしエピソードの頃はもう少し高かったのかもしれませんが、加齢で少し丸くなったのかな。どうだろう。

 リップルの好きなもの「料理の勉強」はああトップスピードという気持ち。スノーホワイトの好きなもの3つ、「家族、友達、魔法少女はもう本当削ぎ落として削ぎ落として生きているなあと感じて悲しくなります。ただ彼女はやっぱり魔法少女という存在が好きなんだなあと、それがわかって少しほっとしました。

 

 それはそれとして、愛くるしいスタンチッカちゃんの存在が文章からも立ち絵からも抹消されていてちょっと笑いました。まあ名義違いますし……?

 

プフレ&シャドウゲール

 

 この2人もブラック&ホワイトに見えなくもないですね。ホワイトがブラックでブラックが相対的ホワイトという捻じれに捻じれたふたりぐみですけど。

 そしてこの2人のどちらもが危険人物です。片方は目的のためならエンヤコラという感じでひたすらカルマを積んでますし、もう片方は何かとんでもない大きな儀式のパーツとして拉致されかかってから一年が経ちました。シャドゲちゃんには頑張ってほしいところです。

 

 この2人は……この2人を……この2人の説明文がおかしい。いやおかしくないんですけど。

シャドウゲール・魚山護とは幼い頃から生活をともにする主従関係にあり、何かとこきつかっているため一見するとぞんざいに扱っているように見えるが、実は護に強く執着していて、いざというときは自分の安全よりも彼女のことを優先させる。

もっとも、護の中に占める庚江の存在は本人が思っている以上に大きく、決して離れられないことは護本人も自覚している。

 

 おかしい。いやおかしくないんですけど! うわあついに明文化されてしまったよこの拗れた関係……。今までは地の文やら描写やらを引っ張って来て積み上げて、の二人を共依存関係と呼ぶと少し表現が違うかもしれないけどでもプフレとシャドウゲールはどちらが欠けてももう片方が絶対に大変なことになるしお互いがお互いを守ろうとして更に大変なことになっているよねプフレからシャドウゲールの感情ばかり目立って取り沙汰されがちがけど実のところシャドウゲールからプフレのほうもかなり大きく拗れた感情があるようにみえなくもないんじゃないでしょうかいや見えるよ見えてますよねとかなんとか早口で主張していたところが……。もう「読み違え」を怯える必要のない淡々とした事実としてファンブックに掲載されてしまいました。びっくり。改めて見るとこうやって早口やってる関係性のオタク気持ち悪いですね……。余談ですがこの二人の好きなもの・嫌いなものの欄を眺めることが趣味です。

 

 

 こうして読む限りも、この2人の行く先が気になります。

 この2人に望むことはただ一つ、対話することです。もうこれ3回は言った気がする。きちんとコミュニケーションしてくれたらいいなぁ。2人とも五体満足で生還してほしいとは言うつもりないんですけど、ここまでrestart-ACESで見事に捻じれてくれたからには、ちゃんと分かりあってから無慈悲に消えてほしい消えるのなら。

 

 ところでお嬢の知性5/自己主張5/欲望野望5/魔法のポテンシャル1というぶっ飛びパラメータとシャドゲの知性2/自己主張2/欲望野望1/魔法のポテンシャル5というぶっ飛びパラメータはすごい。シャドゲはあれで本当に魔法が洒落にならないからなぁ。そのせいでただでさえ大変な人間関係がいよいよ危うい。

 

 

ピティ・フレデリカ&プリンセス・デリュージ

 

 片方はlimitedの人、もう片方はJOKERSの人です。こう見るとこの6人は無印-JOKERS(ACES)までの集大成と見てもいいのかもしれない。

 

 ピティ・フレデリカはいつも通りに一貫しているので今更何を取り上げるでもないのですが、彼女の望みはやはり「理想の魔法少女」の育成にこそあります。理想から外れた魔法少女が死のうが生きようがそこまで心に留めるわけではないし、理想ではない(正しくない)魔法少女・プフレのことはわりと疎んでいます。

 ところでプフレとフレデリカは74人の魔法少女の中でただ2人の知性5勢です。この二人の直接的な対話は是非見てみたいものですがどうかな。フレデリカのパラメータやっぱ優秀だなぁ。戦ってよし考えてよし。

 フレデリカの嫌いなものは魔法少女の敵だそうです。自虐かな。

 

 アニメの流れでピティ・フレデリカ―森の音楽家クラムベリーのラインについて考えることが増えました。

 やっぱりフレデリカの「理想の魔法少女」候補として、「スノーホワイト以前に森の音楽家クラムベリーが居た」ということは、クラムベリーという魔法少女を見るにあたって大きな要素かなと思います。

 

 

 そしてプリンセス・デリュージ。プリンセス・デリュージです。いやあACESとJOKERSの立ち絵が並ぶとしんどさが増します。ハイライト減ってる。

「復讐のために少女は三又槍を手に戦地を駆ける」というアオリ格好いい。本当駆け巡ってました。彼女の復讐はどういう形で終息するんでしょうかね。

 魔法は「水の力を使って敵と戦うよ」ですが紹介文見出しは「氷の力を自在に操る蒼き人造魔法少女!」です。QUEENSではどっちの表記になるんでしょう。ACESの流れで氷のままだろうか。

 

 JOKERS初登場の魔法少女、プリンセス・デリュージがこの6人枠にまで上り詰めたのは本当にすさまじいことだなぁ。正直なところACESラフ絵でデリュージの登場を確認した時はああ死ぬかもしれない、休ませてやってほしかったなあなんて考えていたものですが彼女が休むことはまだ無さそうです。どうなってしまうんだろう。

 復讐に身を落としたデリュージが、それでも最後まで断ち切れずに寄る辺としていた魔法少女、ブルーベル・キャンディ。願わくば彼女が真にデリュージの支えとなってくれればいいものですが。言っててもう危うい。

 

 さてデリュージのパラメータの話。彼女は破壊力/耐久力/敏捷性オール4の優秀戦闘員です。

 というかピュアエレメンツはこの破壊・耐久・敏捷が平均4になるように人造されてるようですね。他の3人は何らかの要素で5評価の突出した部分があるのですが、(同時に3評価の脆い部分もある)デリュージはバランスタイプという感じ。

 そういえば「ラグジュアリーモード・バースト」の説明は「薬を大量に服用して戦う」というものでした。格好良く言ってますけど実態はオーバードーズですからね。

 

 

 

 文字数が膨らんできたのでこのあたりで。次回は以下68人の魔法少女について……を真剣に1人1人やるとただのまいにち魔法少女リターンズになるので、そうならないように気を付けつつ不定期更新していこうと思います。この6人について考えるとQUEENSが楽しみで居ても立っても居られなくなります。以上。