すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

魔法少女育成計画オフィシャルファンブックの話②

 

  アニメ8話観ました。感想後日!

 そして 魔法少女育成計画キャラクターソングアルバムこと「Musica Magica」を聴きました! キャラソンを真面目に聞くという体験は生まれて初めてです。

TVアニメ『魔法少女育成計画』キャラクターソングアルバム「Musica Magica」

TVアニメ『魔法少女育成計画』キャラクターソングアルバム「Musica Magica」

 

 

 ルーラチームの曲両方大好きなのでルーラ様はやっぱりすごい。来年三月に開かれるライブは一体どんな風に執り行われるのでしょうか。サイリウムとか持っていくんだろうか。抽選通ってたらぜひ行ってみたいですが果たして。

 

 というあたりでファンブック感想その②やっていきます。(その①:魔法少女育成計画オフィシャルファンブックの話① - すふぉるつぁんど

 

 

 引き続き魔法少女コレクションについて。

 68人について全員書いていくのは色々と問題なので新情報ことパラメータの話に照準を当てて書きます。具体的に言えば特に気になった項目のパラメータの子をふわふわ見て行く感じで。

 

 好きなもの嫌いなものに固有の人物(それに準じて、固有の人物を示すと読める表現)が入っていることで人間関係が深まりますよねという話とか案外渋い料理が好きな魔法少女が妙に多いのは遠藤先生の趣味が反映されているのだろうかという話とかマジカルデイジーの好きなものがあまりにも乏しくて悲しいのは死にぎわに思い出すのがさっき出会ったばかりのフリーランスチームの顔だったフィルルゥさんへの感情と似てるよなーと思った話とか悲しくて辛くてカッコ悪いことが嫌いなラズリーヌはベルっちを守れなかったときどういう気持ちだったんだろうなという話とかアカネに全力で嫌われている音楽家の話とか口の上手いやつが嫌いな羽菜と強い敵が嫌いな美々はお互い露骨に嫌いあってて実質ふたりぐみ魔法少女だよという主張とか上司嫌いな子あまりにも多すぎるでしょという話とか子供側の魔法少女存在には自分が嫌いな子もちょくちょく居るのがやっぱり魔法少女育成計画ですよねという話とかがありましたが割愛しました。羽菜美々だけ憶えて帰ってください。

 

 

 パラメータは破壊力/耐久力/敏捷性/知性/自己主張/野望・欲望/魔法のポテンシャルの7つについて五段階評価されています。従来のFANBOOKは身体能力/コミュ力/メンタル/経験/魔法のレア度/(魔法少女によりバラバラ枠)の6つについてだったので、色々新情報を楽しむことが出来ました。

 「無印」「restart」「limited」「JOKERS」「ACES」の16人の魔法少女ごとに分けて、印象についてぽろぽろ書いていこうかな。といっても再登場魔法少女については除外しているため、16人というわけにはいきませんが。

 

無印(14人)

 

 破壊力平均2.5/耐久力平均2.71/敏捷性平均2.57という数値を見るにも、以降の魔法少女集団と比較すると戦闘能力の低い子が多いように思います。それを埋める要素として魔法の道具が配布されたりしているわけですけど。

 まだ経験を積んでいない子が多いから仕方ないように思いますが、それにしてもルーラチームの「戦わない」勢の集積感はすごい。この魔法少女達がいっぱい魔法少女を殺したと考えると無印すごいなー。

 

 トップスピードが敏捷3なあたりを考えるに、敏捷性に魔法能力は関係していないような。

 しかし「ゾンビウェスタン」あたりを読むに恐らくは素の腕力はアリス(破壊力4)以下のメアリの破壊力が5なのは、魔法込みだと考えた方がよさそうだし。アリスの耐久力5なんかも明らかに魔法あっての数値ですよね。

 敏捷性は魔法少女の「瞬間最大速度」を表しているというよりは、魔法少女の「反射神経」等を示していると読んだ方がよさそうです。リップルのほうがトップスピードよりも反射神経が良いことは描写されているように思いますし。(追記:敏捷性の定義が刺激に対してすみやかに反応したり,身体の位置変換や方向転換をすばやく行なったりする能力。運動を行ううえでの重要な要素(ブリタニカ国際大百科事典より)であることを考えると普通に反射神経なんだろうなと今更思いました。敏捷性のこと行動順が早くなるパラメータとしか考えたことなかった……)

 

 14人の中での知性トップはスイルラの知性4ふたりです。スイムスイムを馬鹿だ馬鹿だと詰っていたルーラ様ですが、スイムはかしこい子だったんだなぁとしみじみ。といっても圧倒的に経験値が足りていないのでその知性はきっと生かしきれていなかったんじゃないかなと思います。知性ビリはたまの1です。たま……。

 

 

 やはりというべきか、魔法のポテンシャルトップはねむりんとマジカロイド44の二人。ねむりんに至ってはポテンシャルが高すぎて死後も意識が夢の世界に留まったりしちゃっています。ポテンシャル1であれだけ戦い抜いたウィンタープリズンはすごい。

 シスターナナの数値は、アニメだけを観ている人が見たらきっとかなりびっくりするんじゃなかろうか。無印だけの枠で言えば、普通に上位勢と見做せる程度に強いんですよねナナ。

 

 色々な欲望渦巻くN市で戦った魔法少女達でしたが、自己主張/野望・欲望が5数値の子はいないことが印象的でした。

 やはりもともとは市井の魔法少女の集団であるというあたりにこの結果が出ているんでしょうか。まあ自己主張5とか野望・欲望5って数値は実際突出した異常者寄りの魔法少女じゃないと出せないものなので、無印はあれでまあ今まで比較的人間的な生活してた子が多いのもあって異常者は少ないと考えられます。

 

restart(15人)

 

 破壊力平均3.53/耐久力平均3.13/敏捷性平均3.47というあたりさすがは「クラムベリーの子供達」!

破壊力/耐久/敏捷オール1というキークちゃん込みでやってもこの数値なのですごい。キークちゃんはそこの数字が欠けてる分自己主張/野望・欲望/魔法のポテンシャルがオール5なので本当にデコボコです。強キャラっぽい。

 restartでの自己主張/野望・欲望5持ちは(枠外のプフレを除くと)キークただ一人なあたり彼女の突出した個性がわかります。あれで更にキークちゃんは知性4のかしこい子であるというあたりがすごく好き。ひいき目抜きで、かみさまに足る能力は持ってるんですよね本当に。かみさまやるのも才能が必要です。

 

 印象的だったのはクランテイルの破壊力が5だということ。これはグレートドラゴン込みでの数値なのかそれとも。restartには破壊力5の魔法少女がなんと5人も居ます。いやあ殺意に溢れている。

 

 序盤―中盤で、狩場の独占という害悪行為で猛威を振るったベルチームは本当に突出して戦闘力が高い。これは他の追随を許さないものが有ります。ベルっち以外。

 ラピス・ラズリーヌの敏捷が5なのは直感補正も付いてるんでしょうか。彼女は自己主張が高いのに他人に合わせる能力も高いといういわゆるコミュ強でした。というかコミュニケーション強者はどちらかというと自己主張高いほうがやっていけるのかもしれない。

 

 

 クランテイルチームの知性が軒並み低めなのはちょっと笑いましたが確かになるほどなーという感じ。あのチームは基本謎解き要素は他のチームに任せてキャンディあつめばかりやっていたのを描写されていたように憶えています。

 クラペチ那子(知性2)が素でちょっととぼけた言動をやっているところを窘めるリオネッタ(知性3)みたいな図もあったのかもしれませんねかわいい。

 

 マスクド・ワンダー、そしてチェルナー・マウスのポテンシャルの高さ5はまあそうですよねという感じ。restartの知性1はチェルナーとアカネです。いやあここのラインとたまの知性が並ぶっていうのは本当にすごいですよ。どちらかというとたまがすごい。

 

limited(14人)

 

 破壊力平均3.07/耐久力平均3.35/敏捷性平均3.42。一見するとrestartとドッコイという感じですが、restartと違うのは魔法少女によっての凸凹が大きめであるということ。戦闘においての優等生が多い粒ぞろいのrestart、理不尽な強さを持つ複数名(プキソニ魔王グレース)が平均を底上げしているlimitedという印象です。

 優等生勢としてはレイン・ポゥ、下克上羽菜、トットポップあたりかな。中学生魔法少女は戦闘面でも知性面でもやはり一つ劣るところがあります。そんな能力差を知った上で、彼女達が巨悪に食らいついていくのがlimitedの魅力です。

 

 

 理不尽側に魔法少女初心者のはずのキャプテン・グレースが入っているの、よくよく考えてみるとおかしいんですが。しかしキャプテン・グレースはまほいく世界の道理を一つ越えたトンデモ存在が魔法少女と化した戦闘生物なので強い強い。彼女のパラメータは知性を除いて軒並み高めです。

 自己主張が5の魔法少女は結構珍しい存在です。それに対して野望・欲望が3と比較的低めであることについては、彼女の願望が「ファニートリックと冒険をしたい」という、言ってみればグレースの存在そのもののスケールの大きさとは対照的に個人的な、こぢんまりとしたものだったことの現れでしょうか。そういうグレファニの話。

 

 プキンのあまりにも……あまりにも高すぎる戦闘力とまともに打ち合った繰々姫とマナ。すごいなぁ……。特にマナ。ここまでの身体能力差を埋めるドーピングだったら、一ヶ月の病院生活もそりゃそうなるなと納得です。

 逆に言うと一月休むことで一瞬プキン並みの身体能力を得られるマジカルドーピングって何なんだ。ドーピング勢の対価はQUEENSでも見守っていきたい要素です。

 

 

 魔法のポテンシャル5持ちは納得の魔王とソニア。魔王VSソニア戦は本当に理不尽の極みって感じで大好きです。最終的に勝敗を分けたのは魔王の知性4とソニアの知性1の差だったのかなあ。

 limitedの知性1はソニアとメイの二人です。チェルナーよりは比較的賢い印象でしたがどうぶつ魔法少女としてメイも知性1かぁ。

 

 自己主張が高いのに野望・欲望は1というトットポップの数値は他人の色に素直に染まってしまえることを個性として生きているトットポップらしいなあと感じたりしました。この魔法少女もラズリーヌ同様にコミュ強です。まほいく界でもトップクラスにコミュ強なんじゃなかろうか。

 

JOKERS(14人)

 

 破壊力平均3.78/耐久力平均3.92/敏捷性平均4.07というもはや笑ってしまうような高水準。JOKERS勢の恐ろしさは上記3つのパラメータに2以下の数値を持つのがプリズムチェリーただ一人という凹みの無さです。

 文句なしの優等生が揃っているのに、その上で『魔法の国』謹製の超絶理不尽存在がばったばったと魔法少女を殺していく。JOKERSは一つ魔法少女戦が極まった作品だと思います。全体のレベルが高すぎてやってることが逆に小規模に見えてしまうというわけのわからなさ。

 

 グリムハートとシャッフリンの芸術的なパラメータ表示は一見の価値ありです。特にグリムハートさん。笑う。シャッフリンの数値は全体の平均を取っているというよりは最大値をそれぞれ取ってると思った方がいいでしょうか。後続のシャッフリンⅡと比較した時の知性の差異については切なさがあります。

 

 

 印象深かったのは非戦闘寄り存在として扱われていたカフリアさんの身体能力が思いのほか高めであったこと。彼女もまたフリーランスで、そしてあまり使えない魔法を引っ提げた上でしたたかに生きている魔法少女ですから、平均以上の戦闘力は嗜みとして備えていたのかな。

 フリーランスとしてちゃんと生きていけているウッタカッタ、カフリアのふたりは自己主張もきちんとできるやり手です。フィルルゥさんにも見習ってほしい。

 ウッタカッタさんよりカフリアさんのほうが野望・欲望数値が高いの面白いなー。印象としてなんとなく逆でした。

 

 スタイラー美々とレディ・プロウドの色々な数値がわりと似通っていたのも興味深かったです。美々はなんとなく非力寄りな印象があったのですが(主に袋井魔梨華に振り回されていたため)、まあ素手であそこまで破壊力を持ってるレディ・プロウドと比較すると、剃刀やらハサミやらの刃物である程度補正がついていると見たほうがよさそう。

 普段馬鹿馬鹿クソ馬鹿うちの馬鹿と罵っている美々と、罵られている魔梨華の知性が3と同数値なのちょっと微笑ましいですね。

 

 

 魔法のポテンシャル5はまあ当然のことながらグリムハート、シャッフリンのふたり。……に加えて袋井魔梨華の3人です。確かに彼女のポテンシャルの高さというか多様性はすさまじいものがあります。タンポポの綿毛を頭に咲かせて急降下襲撃してくる魔梨華ちゃん絶対見たい。

 

 自己主張5は魔梨華・グリムハートのふたりだけです。なんだかんだでチームプレイが上手に出来ていたJOKERSの面々は協調性が高いと見ていいのかな。いやあんまり協調性高くなかった気がする。まとめ役のスノーホワイトあってこその共闘でした。

 

ACES(11人)

 

 破壊力平均3.54/耐久力平均3.63/敏捷性平均3.72。JOKERSの異常数値からは少し落ち着きましたがそれでもまだベテランが多い(初心者が少ない)ために高水準世界です。

 三賢人が側近たる近衛隊三姉妹が戦闘力で少し劣っているあたりは面白い。恐れ多くもプク様は三姉妹に本気で近衛としての能力を期待しているわけではなかったんじゃないかなー。最低限の自衛能力を稽古で付けていたような。

 

 数値で劣るソラミが、魔法を活かしきることで対魔法少女戦のベテランたるみっちゃんに対してかなり良い所まで行っていたのすごいなぁ……。知性4の為せる業というか。彼女はグレースと同様にいい「集中」の描写を見せてくれる魔法少女でした好きです。

 

 

 女ゴリラたるパトリシアさん、スノーホワイトを確実に追い詰めた狂人ダークキューティーホムンクルス化して知性を1まで落とした悲しいシャッフリンⅡあたりの破壊力/耐久力/敏捷性は見ていて気持ちいいものがあります。

 ダークキューティーはここに魔法の多様性が乗っかってくるからすごい。パトリシアさんは魔法アイテム勢としての手数の少なさをビル屋上の鉄柵を一列分腕力で引き抜いて振り回すという原始的なやり方で埋めたりしていてつくづくゴリラです。絵で見たい。

 

 ハムエルさんがシリーズ中でも珍しい野望・欲望5持ちだったことには驚きました。野心を持ってあえてオスク派に取り入ったことは描写されていましたがここまでだったとは。「野心家にして自信家だが、決して自信過剰ではない」という文章での評価はなるほどなーという感じです。

 ACESでは地獄から蘇ったシャッフリンハンターに酷い目に遭わされたハムエルさんですが、QUEENSでの巻き返しはあったりするんでしょうか。それともこのまま撤退かなぁ。そろそろQUEENS発売日が近付いています。QUEENSどうなるんだろう……。

 

 魔法のポテンシャル5は幸子とみっちゃんの二人。復活機能の欠けたシャッフリンⅡはポテンシャル4でした。幸子は明らかにヤバい魔法持ちの子だなぁと思っていましたがみっちゃんのポテンシャルも高かった。彼女の戦闘スタイルすごく好きなので短編で登場してくれないかなぁ。人事三人衆は積極的に短編で登場してほしい。

 

 

 

 結局文字数すさまじいことになりましたがこれにて「魔法少女コレクション」の話はおわり! ③以降では「まほいくミュージアム」の感想なんかをふわふわ書いていけたらなーと思います。そろそろF2Pの感想も書きたいです。11月中に更新あるんですよねあってくれ。