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すふぉるつぁんど

主に魔法少女育成計画について書き残していくブログです。基本的に生き残り魔法少女は全員熱烈に応援しています。平気でネタバレをやります。

まいにち魔法少女89日目:マナ(QUEENS)

まいにち魔法少女

 

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは13。マナでした。

 おーーマナ。登場は魔法少女育成計画limited以来ですね。なんとびっくり、僕私魔法少女外伝こと「魔法少女育成計画breakdown」にも登場予定のマナさんです。

 まいにち魔法少女が終わってから何を書くというのも決めているわけではありませんが、F2Pと並行して、breakdownの感想もぽつぽつ書いていけたらいいなー。かわいい魔法少女いっぱいなので彼女達について色々読めるのが今から楽しみです。1月中に始まるんでしたよね。がんばります。

 

 

 マナ。魔法少女の枠の中に居ますがいつも通り魔法使いです。魔法使いの設定がlimitedからだいぶ掘り下げられてきたのでマナさんを見る目もまた変わってきたように思います。

 魔法の国の存続自体が危ぶまれている昨今ですがマナさんは大丈夫なのかな。仮に魔法の国がどうにかなっちゃうことがあっても元気でいて欲しいです。

 

 

 そんな彼女ですがQUEENSの嘘予告自己紹介にての再登場が示された時はいやあマナさん一人でどうするんだろう!? となりました。出てくる時は77メイもセットかなと勝手に思い込んでいた。マナさん単体で何をするのかなとおもったらうるるがくっついててわりと二人三脚を頑張っておりました。

 マナさんといえばlimited事件です。limitedでの彼女はプロの一人ではありましたがまだ駆け出し。神経質で子供っぽく、羽菜さんとはぐれて平静を失い7753に宥められるなど、子供っぽい言動が強く見られたように思います。実際羽菜をお姉ちゃんと慕う程度には子供ですし。

 

 しかしQUEENSでの彼女は、時間と経験を積んで一つ成長した姿を見せてくれます。本当に見違えましたね……。前回の彼女について書いた時まいにち魔法少女69日目:マナ - すふぉるつぁんどには彼女の人に当たりながら精神の均衡をとっているありように無印リップルを思い出したものですが、実際再登場したマナさんはその後のリップルと同じように、比較的穏やかな精神性の方向に推移したんじゃないかな……したかな? リップルよりはまだ険がありますが、にしてもうるるに対する態度にはlimitedの頃に無かったような大らかさ(と言っては語弊がありますが)を持っていることが感じられるように思います。

 プフレが「自首」をしにやってきた時も、思いきり警戒してあたってはいますがそれでも監査官として適当な態度をぎりぎり保ってはいます。プフレが意図的におちょくるから剥がれかけてはいるけど。

 

 マナの中には下克上羽菜の死が楔のように打ち込まれている。自分の正義を曲げることはないし、正しい捜査官であり続けようとするだろう。強大な権力が相手でも屈することなく立ち向かってくれるはずだ。プフレの思い通りに動いてくれる。

 

 そんなプフレさんのマナ評。羽菜の死が何を遠因としているか考えればよくもまあいけしゃあしゃあとという感じなんですがでもこのときのプフレは記憶喪失中なので仕方ないですね! 仕方ない!?

 ともあれ羽菜の死を経て成長したマナは、他ならぬそれを行動の気力として「三賢人の現身を取り調べる」という、並の魔法少女なら絶対に絶対にやらない仕事を遂行することになります。尻尾巻かないの偉いなぁ……。

 

 

 しかしながら実のところ、プフレがマナに求めていたのは捜査の手でもなんでもなく。マナに発破をかけてプク派と悶着を起こし、プク派に表立って干渉する口実を作るための足掛かりでしかなかったというのだからふざけた話です。ただこれがいい方向に転び、うるるはマナが偶然そのタイミングでプク邸を訪れたがために脱出に成功します。

 

 悪いことを押し付けられるのは幸子の役目ではない。三姉妹の長女であり、皆を守らなければならない立場にいるのは、うるるだ。幸子とソラミは、うるるに力を貸して手助けしてくれればいい。

(中略)

 ――幸子、あんたはいっつも運が悪かったじゃない。幸運のクローバーなのに、どうしてどうしてって泣いてたでしょ。だったら今日くらい本物の幸運のクローバーになりなよ。うるるのことを少しだけ助けてくれればいいじゃない。

 

 ここでマナとうるるがかちあったの、契約書によるものではない本当の「幸運」だったなあと思います。うるる無くしてプク派打倒無し。うるるを助けた幸運があって良かった。

 幸運は幸子の加護、遺跡の中でモニターを止めることができたのは屋内で魔法が活きるソラミの加護あってのこと……とうるるが信じて道を進んで行くのが良い。

 これを書いている自分が死者の加護を信じているというわけではないですが、うるるがそう強く思っていることが大切です。イマジナリーグレース然り、死者を想いながら一歩踏み出す魔法少女は気持ちがぶれにくいように思います。魔法少女は想いが全てですし云々。

 

 

 うるるの話になってるな……。マナです。マナはプク邸から命からがら逃げだしたのもそこそこに、遺跡の決戦に監査代表として顔を出すことになります。もしかしてわりかし偉いのかなマナさん。limitedの段階で班長だしヒラじゃないことは確かですけど。

  ハムエルさんに悪口を直接頭の中にぶつけられたうるるの奇行(傍から見ると突然地団駄踏み始めた子にしか見えない……)を前に困惑して宥めようとするマナさんは中盤のちょっとした癒しですね。ハムエルさんもタチの悪い嫌がらせするなぁw いや目的のある行為なんですけど。

 

 そこから話は進み、うるると共に遺跡に乗り込んだマナさん。そんな彼女に関して、とんでもなく楽しい文章がありました。いや冷静に考えるとそれほど楽しいわけではないんですが、読んでた当時はテンションが上がりました。

 

 マナは改めて周囲を見回した。機械が苦手なのは魔法使いの常、というわけではないが、専門は薬学だ。機械類は詳しくない。

 

 ここ! ここ、さらっと挟まれた描写ではありましたが、個人的に非常に嬉しい一文でした。マナは薬学専攻!

 別に薬学が好きだから薬学専攻のマナが好きとかそういう意味ではなくて。マナが首に刺しているあの注射、一時的に魔法少女に近い身体能力を引き出すというマジカルドーピング、あれをマナが使うことに多少の説得力が付加されたからです。薬学に詳しいマナだからこそ、あの薬を扱うことができる。

 マジカルドーピングの威力はすさまじい。ぶっ倒れるほど過剰摂取することにより妖精食後将軍とごくごくごく短時間とはいえ組み合えるほどの力を発揮します。そんなものが班長駆け出しで本人の魔法もそこまでなマナさんがごく手軽に持ち歩けるとしたら、魔法使いの貧弱性って実質あってないようなものでは、とちょっと思っていましたが、マナは薬学を専門としていたからこそあれが可能だったんだな、と納得がいきました。

 

 でも平然と首にぶすぶす注射刺してる女の子ちょっとこわい……。そこまでやってもうるるには置いて行かれつつあるんですけど。これが適量投与によって得られる身体能力なのかな。

 

 

 ドーピングをやりつつではあるので無傷というわけではありませんが(?)、ともあれうるると共に遺跡を彷徨ったマナさんが無事生還できてよかった。それもこれもシャッフリンが護衛についていてくれたおかげです。戦闘不得手のふたりがそのまま歩き回ってたらほぼ間違いなく無事では済まなかったことでしょう。

 マナさんは本当にお疲れさまでしたという感じ。デリュージの傷を癒してくれてありがとうございますデリュージ生きててよかった……。

 

 エピローグではプク派が壊滅し、事後処理に追われるマナさんの様子を見ることができます。「どうすればよかったのか、ということを最後まで迷い、悩んでいた。そういう意味ではマナこそが最も中途半端な場所にいた」というのは彼女の弁です。確かにマナは巻き込まれ振り回される立場でした。いやほんと生還できて幸いだった。

「中途半端な場所」にいたマナと比較されるのは恐らくはプク様やプク派の魔法少女、そしてプフレでしょう。エピローグで視点を持つ全ての魔法少女がプフレについて考えを巡らせています。それはマナも同じ。影響力のあまりにも大きい死だったなあ……。

 

 マナにとってのプフレとは、B市事件の重要参考人です。本人が主犯だと申告したからにはB市事件にプフレとシャドウゲール(共犯)が絡んでいるのはほぼ事実なのでしょうが、プフレは死に、シャドウゲールは消えてしまいました。マナ、というか監査側の魔法少女にとって行方不明のシャドウゲールってどういう扱いになってるんだろう……。

 

 プフレが居なくなって、しかしそれで止まるマナさんではありません。「私も羽菜お姉ちゃんみたいにカッコ良い捜査官になるんだ」という幼い頃の思い出(これもまた感傷なんですよね、生き残りの子たちにはどんどん感傷が積み上がっていく……)を胸に、次はフレデリカを探して動こうとする。多数魔法少女の思惑がフレデリカに集中しつつある気がします。

 彼女にとってB市事件を捜索する際にサポートする魔法少女は「スノーホワイトとうるる」なのが少し気にかかります。7753とメイは今どこでどうしてるんだろう。B市の事件を暴こうとするマナさんは、あくまでマナさん一人で事件と向き合おうとしているのかな。できればあの二人とも協力してほしいところではあります。

 

 

 さて好きなイラストです。プフレと向き合ってるやつ。なんというかこの挿絵のマナさんは毛を逆立てたネコという印象が強いです。

 あのシーンでプフレがすごいしれっと妙な挙動(「車椅子をソファーの横につけ、肘掛けを両手で掴み身体を持ち上げると、そこから空中で横に一回転してソファーにふわりと着地した」)するの初読でじわじわ笑いました。なんというか非戦闘的お嬢様にしては妙に運動神経の良さを感じさせるプフレです。かわいい。

 

 

 好きなセリフ。セリフかぁ。ぱっと思いついたのは「こんな所でドンパチやっているあなた方も同じ穴の狢です。事が終わった時にはしっかりと調べさせていただきますのでそのおつもりで」かなぁ。

 オスク派に与しているわけではないという態度を明確にするマナさん。かわいい。プク派の方の事後処理で大変ですけどオスク派にもしっかりメス入れてくれるのかな。いやあその勢いでカスパ派も触ってほしい。カスパ派にマナさんの求めてるものがいたわけですし。

 

 

 以上。マナさんも大きくなったなぁ。明日もがんばります。