すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

Musica Magicaレポ……ではない ③

 

 いつのまにか4月になっていてMusica Magicaからも既に一ヶ月以上が経過しているという惨事ですがMusica Magica雑記ラストです。なんでこんなかかるかな!

 というわけでさっさとやっていきます。何度でも思うことには円盤化してほしかった……。円盤にならなかったからこそのトークもあったのかもしれませんけど、トーク抜きのLIVEパートだけでも繰り返し見られたらとてもとても嬉しかったのですが。はい。

 

 ラストは最年少17歳……の紛れるアダルトチームについてです。平均年齢が高めなのもあってか落ち着いたトークが見られたような……いやぜんっぜんそうでもなかったような……。

 

(レポではない①はこちら:Musica Magicaレポ……ではない ① - すふぉるつぁんど

(レポではない②はこちら:Musica Magicaレポ……ではない ② - すふぉるつぁんど

 

 

 

カラミティ・メアリ役:井上喜久子さん

 

 おいおい! って昼夜あわせて1日に4回くらい言ったような……いや5回くらい言ったような……。そんな感じの井上喜久子さんでした。

 ちょっと話は逸れるんですが、自分はまほいくアニメ声優告知から遡りまして、まほいくドラマCD発売の折、声優発表がドカドカ来てた頃にやっと声優の人のお名前について意識し始めた声優に疎い人間なため、井上喜久子さんの……諸々の……諸々もカラミティ・メアリの声優発表以降に知ったのでライブでは新鮮な気持ちで井上喜久子さんにツッコミを入れられてよかったです。おいおい初心者にもやさしい導入ガイドが毎回入っていたあたり心配りがされているなあとか。

 

 マジカロイド44役の新井里美さんとのデュエットでは、全てを掴み取る様な荒々しい身振りと共に迫力ある歌い上げをされていたり、生「オーケイ?」はカラミティ・メアリそのものと言えるような圧があって慄いたり……。それなのにトークパートのぱやぱやとした言動はとてつもなく非メアリ的なのが面白かった。ライブ衣装はかなりメアリでした。新井里美さんと太股の大胆スリットやお揃いの傾斜付きスカートの話で盛り上がっているのがまたかわいらしかったです。

 

 キャラソンアルバム発売前に「魔法少女は嗤う」の告知が来た時には、実のところ一番接点の少ないデュエットな二人だな!? と思い、どうなるんだろう……と考えていたペアではありましたが、2人で並んでステージに立たれていたのを見た時の「この2人で完璧にマッチしてるなぁ……」という畏敬に似た気持ちは忘れられません。

 オーディション時の「カラミティ・ミラクルクルクルリン! 魔法のガンマン、カラミティ・メアリにな~れ!」のセリフでもう「これは井上喜久子さん以外には居ない」という勢いでキャスティングに至った……というすごいエピソード付きの井上喜久子さんですが、果たしてその時のカラミティ・ミラクルクルクルリンはアニメ版のあれだったのか全巻連動特典ドラマCD版のあれだったのか……。うきゅ……。

 

マジカロイド44役:新井里美さん

 

 なんとキャラソンライブ初挑戦(!)という新井里美さん。初めてとはとてもとても思えないような素晴らしいパフォーマンスでした……。夜の部の全員揃った上でのトークパート時には電池が切れかかっていてラ・ピュセル佐倉綾音さんに思いっきり凭れかかったりしていましたけど。

「マジカロイドとして歌う」ことの難しさはパンフレットでの対談コーナーでも語っておられましたが、「やりたくないことは絶対にやらない」という信条を固く持つ安藤真琴さんの気持ちがすっと入った見事な歌唱はとにかく「格好いい」の一言で。スカしてふらふらしてへりくだって、それでも生きていくために全力を尽くしている彼女のあり方が歌でバシバシ伝わってきたように思います。

 

 マジカロイド感といえばコスチュームも素晴らしかったです。ランドセルを背負ったロボという尖りまくりデザインがああ落とし込まれるとは!!! とライブが始まる前から感動していた。ちょっとお子様っぽい肩ベルトがマジカロイドのコスチュームにも新井里美さんのキャラクターにも素敵にマッチしてるように感じました。

 

 トークパートでは「一番最初に死んだ」というねむりん役・花守ゆみりさん、「部下に裏切られた」というルーラ役・日笠陽子さん、「全然スノーホワイトが思い出してくれない」というラ・ピュセル役・佐倉綾音さんの横でハイハイハイ!!! と挙手して「3話まで登場しないのに4話では一切出ず5話でちょっと出て6話で死んだ」という不遇さを主張する新井里美さんには思わず笑って頷いてしまった。

 ただマジカロイドについてはアニメのほうがずっと優遇されてて、無印一巻きりだと本当に……出番が……すごいので、いやでも他のキャラクターも短編でぐっと出番が増えてるのでやっぱり相対的にマジカロイドは…………。

 

シスターナナ役:早見沙織さん

 

 いやーヴェスナナだった。ヴェスナナすぎた。ヴェスナナすぎでしょ!!

 ……という感じで、本当にすさまじいペア……の片割れこと早見沙織さん。開幕で結婚式をぶちかましたラピュスノコンビと張り合う……のではなく「既に結婚してます」と言わんばかりのいちゃつきを自然体で延々延々マジでひたすら堂々と無限にやってた(最高)早見沙織さん&小林ゆうさんの姿はもうどうしてもシスターナナとウィンタープリズンが重なってしまうというか。

 声優さんは声で「声優本人」としての言動・「役」としての言動を使い分けることができるのが見ていて面白いなぁとライブ中幾度も思いましたが、早見沙織さん・小林ゆうさんの二人は「役」の声が喉から出てくる頻度が一番高かった……ように思います。

 

 ウィンタープリズンという「王子様」として早見さんの前に跪く小林ゆうさんに向けて、シスターナナとしての早見さんの「ウィンタープリズン……」という呼びかけが澄み切っていること! ああっこれだよなぁこの清らかさはシスターナナの目指す美しさだ、と半ば感動していた矢先に発せられた「お客様に背を向けてしまっていますよ」というド現実指摘には思わず声に出して笑ってしまった。直前まで滅茶苦茶「王子様」だったのにその一言で超わたついて立ち上がる小林ゆうさんもまた可愛らしかった……。

 

 夜の部で「シスターナナ」という魔法少女について語ってくださる機会があったのですが、そこで「原作ではアニメで語られなかった彼女の一面があるのでぜひ読んでみてほしい」ということをおっしゃって下さってたのがとても嬉しかった。

 あのコメントを聞きながら何故かすごくドキドキしてしまったのは、アニメにおいて「シスターナナを演じた」早見沙織さんが、声には決してならなかった部分の「シスターナナの演技」について言及されたことにちょっとした謎の感動があった……のかなとか今更。

 

 そして決して清らかではないシスターナナについて軽く触れる早見沙織さんを見ながら、小林ゆうさんが静かに小さく頷いていらっしゃったのが……もう本当に本当に印象的でした。

 なんというか、うーん。言ってみれば当たり前のことではあるんですが、早見沙織さん・小林ゆうさんの両人が、原作のシスターナナの独白について、それがただショッキングでネガティブな要素としての事実である……というような態度を見せることがなかったこと(明記しますがこれは私感です)、それが自分でもわからないのですが何故かとても素敵な思い出として記憶に残ったのでした。

 

ヴェス・ウィンタープリズン役:小林ゆうさん

 

 ヴェスナナすぎでしょ! のヴェスの方こと小林ゆうさん。いやあヴェスナナでした……。ライブ中もずっと見つめ合い手を伸ばし手を取り合い、完全に「二人の世界」であることを表現しきったパフォーマンスだったように思います。

 Cメロ前で一旦距離を置いてから、二人が少しずつ歩み寄って手を繋ぎ、見つめ合いながらラスサビを歌い上げ――そのままけして視線がこちらに向くことなく、アウトロと共に奈落へはけていく様子は完全に観客なんて目に入っていなくて。いやあ素敵でした……。

 昼は近く、夜は遠くの席で観ることができたのですが、夜の通常より高い視点から見てさえも、見切れる最後の最後までじっと見つめ合い続けていたところとてもよかった。

 

 「prurest」の間は完璧王子様……的雰囲気の小林ゆうさんが、いざトークパートに移ればそれはもう言動の一つ一つがわちゃわちゃしてて全然王子様じゃない!!! ってなるあたりはなんというかすごく「王子様になりきれていない」感があってそれも良かった。小林ゆうさんの一挙一動ものすごく面白かったです。昼の部でも夜の部でもステージに設置されてる照明をうっかり蹴っ飛ばしてたのは笑った……。

 

 これはライブとは直接関係ない話なんですが、声優の方16人それぞれのインタビュー、どれも楽しく読んでいるのですが、小林ゆうさんのまほいく関連のインタビューを読むのがとりわけ好きで何度も読み返してしまいました。

 それは小林ゆうさんからヴェス・ウィンタープリズンへのまっすぐな気持ち(があるように読むことができる文章)のまっすぐ性に、ヴェス・ウィンタープリズンのひたむきなあり方との類似を感じたからなのかなぁとか。魔法少女と中の人を同一視する……というわけではなく、自分が感じた好きの種類が似通ってて面白いなあといった感じ。

 

森の音楽家クラムベリー役:緒方恵美さん

 

 昼の部・夜の部両方キャラソンとしてはトリ……を飾ってらした緒方恵美さん。実際のトリはEXstageのナノさんが歌う「DREAMCATCHER」でした。余談になっちゃうんですけどDREAMCATCHER(生歌)を聴くと昼も夜も涙が自動で出ました。改めてすばらしいエンディングテーマだ……。

 緒方さん、夜はイヤモニを付け忘れてステージに上がってしまうというトラブル(!)があったのですが、それをほぼ感じさせないような歌い上げは流石の一言に尽きました。しっとりとした「孤独な森のメロディー」を聴きながらゆっくりサイリウムを振っているとライブが終わってしまう寂しさが段々強くなってきてああ曲が終わってほしくないなあと毎回思っていました。夜の部はその後のトークパートが1時間くらいあったから実際のところ全然ライブ終わらなかったんですけど……。

 

 トークパートでは気を抜けば話があっちゃこっちゃに転がっていく個性的な面々のトークをまとめ、牽引し、あまり話していない人には話題を振り……等々、すばらしい司会進行を担当されていたように憶えています。緒方さんいなかったらもっと混沌極まってたんだろうな……。

 昼の部でたま役・西明日香さんに「緒方さんを殺せてしまった」(意訳)等の発言をされて、「殺されるのには慣れてる」「綺麗に殺してくれてありがとう」と返すあたりは本当に流石の大ベテラン……という感じで。そんな緒方さんが生まれて初めての魔法少女を担当したのが森の音楽家クラムベリーだというのは感慨深いというかなんというか。

 

 Musica Magica第二回開催の予定も、まほいく二期決定の告知もない現在ですが、だからこそTwitter #ライブアゲイン などのタグをつけて、ツイートをして反響を伝えよう……等々おっしゃってたのも緒方さんでした。

 SNSが発達した昨今、作り手側の人に好きと言うことが手軽になったのでぜひとも積極的に好きなものには好きを言っていきたい……ですね。ほんとに。Twitter以上のところでも。コンプエースアンケートとかまほいくに挟まってるアンケートハガキとかとか。

 

 

 以上。のびのびになってしまいましたがこれにて3月4日の振り返り終わり!

 本当に素晴らしく楽しい一日をありがとうございましたという気持ちでいっぱいです。いつまでも素晴らしい思い出として憶えておきたいです。