すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

breakdown9話感想

 

 今月は早めにbreakdown感想です。今話も面白かったなー。

 ネフィーリアの視点解禁・マーガリートさんの魔法初披露と、楽しみにしていた諸々が一気に来てもう最高です。以下感想。本当に延々と長いです……。

 

 

ネフィーリア

 

「◇ネフィーリア」の文字を1ページ目に見た瞬間声に出してやったあ!!!て言っちゃった。いやーー読めてよかった……。5人の魔法少女では唯一視点の無いまま8話を生きてきたネフィーリアさんですが、ああ真っ当に(?)クズ収集家の人だったのか。でも思いの外常識人寄りというか、越えちゃいけないラインは持ってる方っぽいですね。素敵な知人をお持ちだったみたいで……。

 彼女の「知人」として連想されそうなあの人とネフィーリアさん、度の越し方はかなり違いそうですがそれでも似通ったものを持っているように感じます。人の物語を立ち聞き(覗き)できる魔法というのもそうですが、

 

 ネフィーリアにとっての自分自身とは、時に鬱陶しくなるくらいコントロールの難しい魔法少女だったが、けして嫌いではなかった。自分の身を守るためにできるだけのことをするくらいの愛情はある。

 

 ここです! 好きこの描写!!

 知人さんのこともそうなんですけどこういう精神性の魔法少女は常に大好きですね。自分と自分が妙な乖離をしていて、それでも「二重人格」と称するのは確実に間違っている。自分を俯瞰的に見たり見なかったりする魔法少女達、シリーズ通してちらほら登場し、みんなかわいい。大好きです。ネフィについては自分の魔法を嫌がる人が居そうだな~ということをしっかり自覚してるのもすごく好き。

 

 

 話は逸れましたがネフィーリアさんの話続き。執着と才覚を全部魔法少女活動に振った結果、人間としての学力は中の上……という経歴がちょっと面白い。余力で中の上になれちゃうって相当要領いいんだろうなあ。

 魔法少女人生>人間人生であるという意味では、魔法少女全力投球で人間生活のほうは捨て気味なドリーミィ☆チェルシーと近しいところがあるのかもしれない。あるか?? まあチェルシー魔法少女としてのテンションが人間時と多少乖離している魔法少女ではありますが。

 

 さてそんな彼女の視点では、より詳しく「死んだ人の声が聴こえるよ」の魔法について知ることができました。思ったより魔法の可聴範囲広かった……!

 ネフィちゃんがマイヤさんの亡骸に触れるのを嫌がっていた件については、死体嫌いでーす(大嘘)説もありうるなと思ってたんですが(毎回魔法少女の精神を最悪に見積もりたがる)、本気で嫌だったんだなー。ネクロフィリアから引かれてるような雰囲気のお名前が完全に折れてる。

 ネフィーリアちゃん、元々は死体で商売してるのに死体に触れるのは生々しくて嫌いとか、被害者が出るタイプのクズは好みの対象外なとことか、絶妙な安全地帯の作り方……、当事者になりたがらない感じがじわじわ好きですね……。常識的に非常識な変人。

 

 でネフィーリアがフリーランスとして生きていくにあたっての武器は魔法のほかにもう一つ、「魔法使い同士の契約、契約に伴う儀式、護るべき法」についての知識があるというのも今話で知れて、そこも興味深かったです。法とかあるんだ魔法の国。無法地帯だと思ってたな!!

 魔法使いと魔法少女の交流って対魔法少女コミュニケーションより更に大変そうだけどどんな風にやっていってるんだろう。魔法少女嫌いの多いとされる魔法使いに懇意にされるネフィちゃん、しれっと言ってるけどとんでもない契約関連熟達具合なんだろうな。変身すると吃音持ちになりコミュ力が大いに下がっちゃうならほぼほぼ実力需要だろうし……。

 

 

 色々面白い描写は盛り沢山でしたが、しかしネフィパートで印象的だったのはやっぱりどうしても間違いなく魔法少女育成計画restart」とのネフィーリアの関連でしょう!

 こんな……こんなぶっ込み方してくる! 重い! 全国葬式行脚してた魔法少女がプフゲルクラのほかにもいらっしゃったとは……。これが魔法の国主導で行われてたことって現人事長のプフレちゃんは知ってるのかな。「死体の声を聴く」範囲でなら、一応プフレの弱みはネフィの預かり知らぬところにあるからそれほど問題なさそうでしょうけど。

 

 ああーーまさかそれにしても、ネフィーリアがreatartにて脱落した魔法少女たち(心臓麻痺で死んだ齧歯類ことチェルナー・マウスちゃんはどうなったんだろうか……?)の声を聴き、その物語を始めから終わりまで「聴いて」いたとは。audibleユーザーだ。人間の遺骨に触れることで電脳空間における魔法少女の会話まで遡れてしまうという魔法のファジーさが常のことながらすごい。にしてもrestartを聴いてるのかネフィーリア……。ネフィーリアが聴いているという体で、会話に集中してrestartを読み返してみても楽しいかもしれません。再読が捗るなー。

 

 ネフィーリアは野々原紀子や建原智香の人間としての物語も恐らくは「聴いて」たわけで、その辺純粋な生存者であるところのクランテイルには(他人から教えてもらう以外)知るべくもない情報で……。閉じた物語を強引に開く行為にはそれこそ墓を暴くような何とも言えない残酷さを感じつつ、でもその接触でネフィーリアの精神に影響が生じているのはやっぱり好ましくて、ヴ~~複雑で楽しい。

 ネフィーリアはある種読者の鏡みたいな、いやそういう風に書くとネフィーリアが滅茶苦茶可哀想なんですが(完全娯楽消費者の読者が仕事として己の手で死者に触れ続けたネフィーリアと己の立場を同一視するのは烏滸がましすぎる)、ともあれ死んだ魔法少女の生きざまにここまで綿密に触れられる魔法少女の存在には慄きます。三代目ラピス・ラズリーヌが(やろうと思えば)それに近いことをやれるんですが。はい……。

 そのラズリーヌは感傷が嫌いと嘯きつつもプリンセス・デリュージへの感傷を胸に抱えて悪っぽく笑っていましたが、ではネフィーリアはといえばペチカの声に影響を受けてクランテイルに干渉しちゃったりしてました。縁もゆかりもない死者の想いに影響されて自分らしくない行動に出ちゃう……というあたり、それだけペチカの生きざまが物語として強かったんだなぁと改めて。

 

 ネフィーリア関連についてどう考えてもだらだら書きすぎたのでもう終わります。書き漏らしましたがネフィがすっと真顔になるところかわいい。じわじわ契約書で安全圏を確保しているところこわい。人間体との時間感覚の変化で吃音が生じるという細かい描写が大好きです。

 

ミス・マーガリート


 マーガリートさん。マーガリートさん! ああ格好いいな本当に……。戦闘描写最高に良かった。11Pにわたって最高が高密度で詰め込まれてて、呼吸するのが大変でした。
 6話のチェルシーVSネフィ恋メリ戦でも思いましたが、決まるか!? 決まらない!! 死ぬか!?!? 死なない!!!! というめくりめくられの魔法少女戦が毎度毎度大好きすぎる……。

 瞬間的な思考・独白と、人間の範疇を超えた身体能力と、一つ与えられた固有の魔法能力。その三つが個々に結びついたり離れたりしながら繰り広げられる魔法少女戦闘は、「遠藤先生の文章で読む」という以上に適した手段は無いのではないか……と、改めて深々感じてしまうような一戦闘でした。いやこれは自分が遠藤先生の文章大好きだからっていうのもあるのかもしれないんですが、でも自分は間違いなく遠藤先生の文章で読める世界がいちばん好きなので、はー好きです。「マーガリートの体温が一気に上昇し、逆に頭は冷めていく」という描写9話で一二を争う好き具合だ。

 

 さすがにここでマーガリートさん死んだら収集付かないどころの話じゃないしまだ大丈夫……まだ大丈夫か!? という感じで、この激戦パートは猛烈にはらはらしてました。マーガリートさん&メイのコンビじゃなければ何度死んでてもおかしくなかったんじゃなかろうか。女神のほうも何度死んでてもおかしくないと思うんですが、つくづく異常存在だなー。

 

 

 さてついに(本当についに)お披露目となったミス・マーガリートの「まっすぐなものを曲げちゃうよ」について。思ったより制限が強いんですね! 正直まっすぐな頸椎を折っちゃうよくらいの(魔法解釈の)柔軟さはあるかなーと思ってたけど無かった。魔法発動にあたっての厳密性の違いはとにかく魔法少女によりけりで、そのへんは素質とかポテンシャルとかレア度とかが関係してくるんだろうか。

 ここまで制限が強いとなると、マーガリートさんはチェルシーに対してどういうアプローチをするつもりだったんだろうかっていうのが気になります。殺す気での魔法発動が何を意味していたのか。いまのところマーガリートさんが曲げたものって物質に限ってるようですが、軌道を曲げるみたいな絡め手は可能なんだろうか。

 

 女神に肉薄し、しかし恐ろしいまでの身体能力と魔法により逆に窮地に立たされ、メイのアシストも断たれて、自分の魔法少女特有の体重移動を計算に入れた」歩行法も学習された状態でデス鬼ごっこを続行する羽目になったマーガリートさんつらい。無事逃げきれますように。

 ただでさえ片腕を負傷した状態で地獄綱渡りを決行しなきゃいけないのに、逃げてる最中で灰色の実が切れたらもう抵抗もできなくなるわけで、厳しすぎる……。VS女神で暴力の専門家との共闘が見てみたいですがどうなるかな。暫く統太くんの方の手助けは無理そうですね……。

 

らぶみー恋々


 今回は恋々の出番ほぼ無かった。9話で出てきた恋々まわりの面白いなーと思った描写としては、ネフィーリアから恋々ヘの評価がぐうっときました。

 

 恋々は一見すると受け身に見える。悪いことと知りながらアグリに頼まれれば嫌といえない、そんな風にも見える。しかし違う、とネフィーリアは考えている。恋々は自分自身に嘘を吐きながらも最終的な目標を見据えて動くタイプだ。


 ここ。「自分自身に嘘を吐きながら」という表現、怖い。自分が不幸であると気付いていない不幸な人間は少なくない……。加えてその後の「置いていかれたくない魔法少女という表現を読んで、乞水怜ちゃんが母親に置いていかれた女の子であるという事実を久々に思い出しました。本当にいい目してるなあネフィ……。

 

ドリーミィ☆チェルシー

 

 うーーチェルシー。どうなるんだろうなこれ。

 恋心に毒されきっているとはいえ、パステルメリーの絡まない出来事のなかでのシェパーズパイの死は、純粋にチェルシーにとって苦しいことなのではないだろうか。チェルシーはシェパーズパイくんの敵討ちに乗り出したりする……のかな? メリーの反応次第かなあ。

 友達を守れなかったというのは、夢見る魔法少女・ドリーミィ☆チェルシーにとってあってはならないことなんじゃないだろうか。チェルシーの気持ちはここからどこへ向かうのか気になります。

 

パステルメリー


 シェパーズパイくんの死はメリーにとっても大きなショックだっただろうと思います。二人とももうシェパーズパイくんにごめんなさいできなくなってしまったという事実がかなり苦しい。でも魔法少女観と生き方的なものにはぶっ刺さらないだけチェルシーよりは冷静で居られる……だろうか……? これ人間に戻っちゃったらショックが人間精神に来ちゃうわけで大変だ。灰色の実潤沢でよかったですね……。そういえばメリーに恋してるチェルシーは夢野さんに戻った場合にもメリー/メリー人間体に恋愛続行するんだろうか?

 ところでネフィーリアに「いちゃついてる」扱いされるメリーちゃん(チェルシーへの恋心が存在しない)がかわいそうかわいかったです。

 

再登場魔法少女+α

 

アグリ

まずはアグリさんについて。露悪的に振る舞う悪人さん、虚勢張って生きてる感じがして応援したくなってしまう。ネフィちゃんも言ってたけどナヴィさんのが場慣れした格上悪感がしてひー。

 ネフィ曰く、アグリさんは良心も倫理観も持ちながらそれを無視している悪人とのことで。ちょっと思い出すのはプリンセス・デリュージかなあ。彼女はもうちょっと錯乱と誘導がありましたが……。悪人が悪人として十人十色であるというのもまほいく登場人物の魅力だなって改めて思いました。

 

 マーガリート&メイVS女神戦を見るに、序盤に繰り広げられたアグリの想像は一部外れているというか、あの魔法少女的存在にはアグリの想像するような人間性は無さそうな……。その辺の微妙な掛け違いをしれっと無視して通すナヴィさんはやっぱり怖い。ナヴィさんと契約してるってことはアグリ陣営は女神に攻撃されることもない……んだろうか……?

 しかしアグリさんがしれっとチェルシーのことを「暴力の専門家」って読んでるのじわじわくる。フリーランス魔法少女でもなんでもない暴力の専門家(元ニート)……。

 

 

ナヴィ・ル

 続いてナヴィさん。ナヴィさんは……わかんないなあ。7話までだとまだビジネス優先のあくどいことをやってる人(マイヤさんが蛇蝎の如く嫌ってたので恐らく普通にいい人ではない)くらいの印象だったんですけど、ナヴィさんがあの女神を持ち込んだと考えたらちょっとあまりにも過剰戦力すぎて怖い。正直現身の器か現身補佐程度の魔法存在ではあるでしょう女神の人……。ナヴィさんが欲しいものってなんなんだろうな。目的が今一はっきりしないのも含めて不気味です。島の位置情報を知りたがったのはなんでだろうなー。

 マイヤさんを殺したのは順当に女神なのかなーという感じですが、門を壊した云々はどうなんだろう。ナヴィさんがわかんないのでなあ……。魔力の喪失は予想外だったけど門を潰すの自体は予定の上だったりする可能性もありうるんだろうか。

 

 あと実験場についてちょっと情報が開示され、罪のない魔法少女が犠牲になってるかもしれないという噂が。まあ実験場は肝の太いハムエルさんが震えあがるくらいにはヤバい場所らしいですし魔法少女が刻まれるくらいならそんなにびっくりしないな。ウェンくんのお姉さんことエルジーナが何やかんやされてたのも実験場だったりするんでしょうか。

 もう一つナヴィさん周りの謎といえば弟子としては関わりの低かったらしいナヴィさんが遺産相続で呼ばれた理由です。サタボーンさんが何考えてる(た)のかは全くわかりません。

 

 

曲岡統太

 次はずっと健気にがんばり続けてる曲岡統太くんについて。統太くん本当によくできすぎた小学生だ……。

 とにかく商談が上手い。大叔母(デスプレイア)に色々教育を受けた上でのこの芸当なんでしょうが、それでもおまけとしてどうにか灰色の実を強請って勝ち取る下りはもう凄すぎる。

 

 こんな限界状況で頭をフル回転させて、ネフィーリアに張り合ってる……けれどその虚勢は実際通じてないという、やっぱりプロはプロという塩梅も絶妙です。でも灰色の実を回収できたのは間違いなく統太くんの功績で、偉い……。

  不慣れな子供が知恵を絞り出し行う拙い交渉や作戦も、弁舌巧みな魔法使い達の煙に巻き合うような遣り取りも、9話は両方楽しめてお得感高かったです。

 

 

テプセケメイ

 次は77マナメイチーム……と言っても77マナは多分逃走しててほぼ居なかったのでメイについて。メイは生きてる……生きてるか……?

 正直女神の強さがあまりにも規格外すぎてメイとはいえ今回はさすがに無事を盲信できないのですが、ここは魔王・ソニア・プキン・結界と激突してなお生存したメイの驚異的なまでの生存能力を祈っていきたい……ですね。生存能力が高い上にアシストが上手なメイはすごい。

 

 

女神(仮)

 でその女神についてなんですが、怖かった! ずっとあの異次元戦闘を笑顔でやってるんだなあと想像すると本当に怖すぎる。笑顔で殺傷力高い魔法少女は怖い。絶対普通の魔法少女じゃない。

 反射神経だけで他人の魔法を押し退けてしまう……という描写で思い出すのはシャッフリンスペードエースですやっぱり。でも体感的にスペードエースよりももっともっと強いんじゃないだろうかこの人……。

 クソ強い金髪トーガ魔法少女、やっぱりプク様を思い出すんですが、なんなんだろうな……。そういえばbreakdownの段階だとプク様が存命であらせられるってことに気付いて愕然としました。恐らくはACESで死んだ子もまだ全然生きていらっしゃいますね。はー時系列がブンブン飛び交ってるの心臓に悪い。

 

 現状魔力の枯渇など一切意識しない様子でブンブン魔法を使いまくっている様子の女神さんですが、彼女の魔力はどうなっているのでしょうか? あれに人間体は存在するのか……? もし女神が魔法の国産のオスク派高級人造魔法少女だったとしたら、シャッフリン式に魔力を回復する機構もあったりするんだろうか……とか色々考えてしまいます。もし女神が高級魔法少女だったら酸素を必要としない(から池に潜伏していられた)という可能性もあるにはあるのかな。

 魔法の石を与えられているの不穏だ。言語野が未熟っぽい女神があの石を所持してるの、ナヴィさん側に黒い思惑があってもおかしくなさそうですが、、というか女神さんって会話での警告で仕留め損なったのを学習して石を使うみたいな知能はあるんだなあ。メイを何らかの手段で潰しに行くところなどを見るに殺しの手段には異様に詳しいっぽくて大変です。

 

 

尾野寧々

 7話越しに登場した尾野寧々さんについて。あー生きてた良かった! これ木で槍を作って野犬を撃退したんだろうか? 屈強サバイバーすぎでは……?

 6話視点を読むに寧々さんはかなりかなり目が悪いっぽくて、9話で再登場しても眼鏡なしっていうのはつらいですね。ただでさえ人間になって猛烈に弱体化してるのに、人間基準でもかなりデバフがついてるという。そう考えると魔法少女化するために三千万トレードを即決したのもうなずける……かな。うなずけるか!?

 交渉で粘った統太くんとはまた違う魅力としての豪傑さを感じる選択です。生存への選択肢を迷い無く切れるところは子供達らしいタフネスなのかもしれない。

 契約を終えたネフィーリアさんの余計な茶々に一瞬動揺を示した寧々さんですが内心はいかに。癒えない傷を唐突に穿られるの可哀想だと思うな……。なんかほんとにネフィとの遭遇も含めてとことん災難続きだなあ寧々ちゃん……。

 

 

ラギ・ヅェ・ネント

 元気そうではありますが、血管切れないか心配なくらい怒り続けてますね。「爆発寸前どころか爆発しながら歩いていていた」が好き。

 精神操作系魔法を魔法でどうにかすることができるっていうのは意外で頼もしい。どうにかこうにか恋々魔法の対抗打になる……だろうか?

 あとチェルシーに対して「巣に踏み込まれたクズリ」「発情期のクーガー」という表現がぽこぽこ出てくるのちょっと新鮮で面白かったです。マイナー動物比喩って珍しいような。もしかしてラギさんが動物好きだったりするのかな。

 

 

 ジョン・シェパーズパイ

 最後にシェパーズパイについて。ああだめだった……。シェパーズパイの亡骸を確認したのが、戦闘の当事者であるミス・マーガリートではなく、戦闘後の現場にやってきたチェルメリラギ三人だった……というのがあの戦闘の苛烈さを示してるなあと思いました。貴重な癒し要素が脱落してしまった。

 

 

 というところで9話感想はだらだらとおわり。次の感想は絶対にもっと端的にまとめます。本当に……半分くらいで……絶対に……。

 9話読んでてすごくすごく楽しかったです。breakdownにお金払わせてほしいbotになってるのでそろそろ売ってほしいです色々。年内更新はあったらいいな……くらいで……。