すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

プフレ編「(原作小説版)魔法少女育成計画double shadow」感想①

 

 まだまだdouble shadow感想は続きます(朗読劇良かったハイでひたすら感想を書き続けている……)。今回からは朗読劇ではなく原作小説の「魔法少女育成計画double shadow」の感想です。

 何度か書いていることではありますが、魔法少女育成計画double shadowは朗読劇版と原作小説版で展開が大きく異なります。プフレとシャドウゲールの視点描写についてもまた原作小説にしかない要素が数多くあり、というか原作では「プフレとシャドウゲールの感情の機微」自体が物語の主題の一部という印象がありました(朗読劇版だとそういう要素もありつつもジップステップ/宍岡守を軸とした人間関係ドラマの面を強く感じた。修羅場もあるし)

 つまり……原作小説版「魔法少女育成計画double shadow」は、プフレとシャドウゲールが大好きな人間にとって物凄く重要度の高い物語だったということです!

 

 朗読劇版プフレとシャドウゲールは(アドリブ含め)カジュアル・コミカル寄りに関係性が表現されていて、それはそれで(舞台で二人を初めて見る人の存在が割と想定される)朗読劇という環境にチューンされており楽しかったな~という感じでした。

 で、原作小説版は……何と言うべきか、難しいんですよね……! ちょっとした描写や独白などから二人の関係性や思考を読むことが改めてしみじみと難しく、そして楽しかったんですが。それこそ紗幕の向こうにあるものを見ようと目を細めているような、「わかった」とはとても言えないものを手探りで探っているような感覚でした。プフゲルが出てくる度に毎回これやってるな……。

 そんなこんなで原作小説をすごく楽しく咀嚼しています。楽しすぎて初読して数日でデジタル写経というか手動自炊しました。外でも読めるのでかなり良いです。

 というわけで今回はプフレについて。相当まとまっていない気配があり、長いです。以下感想。

 

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ジップステップ編「朗読劇魔法少女育成計画double shadow」感想③

 

 朗読劇感想も3回目、今回はジップステップ/宍岡守(演者:前島亜美さん)です。朗読劇版ジップステップ……。この人の感想は朗読劇の配信視聴可能期間に絶対書いておきたかった。

www.openrec.tv

 なんと来月4/21まで見ることができるので、まだ見られていない方がいらっしゃったらぜひ視聴をおすすめします。もし円盤がなかったらこの朗読劇版ジップステップを見られるのはこれきりかもしれないし……。というわけで以下感想。長いです。

 

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シャドウゲール編「朗読劇魔法少女育成計画double shadow」感想②

 

 今回は朗読劇版のシャドウゲール/魚山護(演者:小松未可子さん)についての感想です。

 前回どう考えても長々書きすぎたので、今回は短めに収めたい。以下感想。

 

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プフレ編「朗読劇魔法少女育成計画double shadow」感想①

 

 朗読劇の感想です。やっぱり登場人物ごとに感想を書くのが一番まとまりがいいので、メインキャラクターであるプフレ/シャドウゲール/エーコ・EX・ランタン/ジップステップ/魔王パムについて、一応朗読劇版準拠での感想をまず書いていこうと思います。先に断っておきますが魔法少女育成計画シリーズのdouble shadow以降の展開にガッツリ触れるのでネタバレ注意です。(今更か?)

 まずは主演の片割れたるプフレ/人小路庚江(演者:南條愛乃さん)について。ちょっと未だにうまくまとまった文章が書ける気がしていません……が、以下感想。長いです。

 

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朗読劇魔法少女育成計画「double shadow」観ました

 

 観ました!(全通)

 面白かった!!!!!

 


 というのが第一の感想です。まず何より、面白かった……! 素晴らしい舞台だった! 良かった!

 プフレとシャドウゲールが主演となる舞台が観られるという告知が出た2023年10月からこっち、期待の中に不安がなかったかと言えば嘘になります。過去が語られるということは可能性が収束するということなので。

 第一回朗読劇である「unripe  duet」が発表された時も、森の音楽家クラムベリーの過去について書き下ろしの物語で明かされるのが楽しみでありつつ、どうしてもやっぱり緊張もありました。

 そして今回朗読劇にて過去が語られる対象は、自分が「魔法少女育成計画」シリーズで最も好きな魔法少女ペアであるプフレとシャドウゲールであり……当然その緊張感もひとしおでした!


 ですがそんな不安も初回の土曜昼公演が終わる頃には吹き飛んでいました。毎度素晴らしい声優様方の演技(書いておきたいことが本当に色々あるんですが細かい内容はまた別のエントリで)、回を追うごとにパワーアップしているのではと感じるアンサンブルの方々のパフォーマンス、プフレとシャドウゲールの関係について更に掘り下げるような展開、想像以上に因縁持ちだった二人の新キャラクター、そしてタイトルにもなっている光と影というモチーフの取り入れ方! 全部面白かった!!

 これまでの第一回第二回の朗読劇も無論楽しく観劇していたんですが、今回の第三回では朗読劇でのストーリーの中に、朗読劇らしい話のまとめ方だと感じる部分とは別に、自分にとっての魔法少女育成計画の好きな要素であるところの「通りの気持ちよさ」を感じる瞬間が確かにあり、その衝撃と余韻に未だ浸っています。良かったな〜〜……。

 


 しかしこのdouble shadowという物語、ものすごく感想が書きにくいんですよね!

 原作小説を購入されて読まれた方ならよくお分かりかと思うんですが、今回の朗読劇は原作小説版と朗読劇版でストーリーの展開が大きく違うというか、それどころの話ではないというか、クリティカルな要素が幾つか異なっているために、特にクライマックスが全く別味と言っていいような内容になっています。

 そして……これが一番難しいところなんですが、実際どちらも観て/読んでみて、自分は朗読劇版と小説版のどちらにも固有の魅力を感じたんですよね。だからこそ感想を書くのが難しい!

 

 自分がこんなに難しい難しいと煮え切らない感じになっている部分についても、今後どうにか言語化できたらいいんですが。

 少しずつ整理されては来たものの、未だにdouble shadowの媒体間の展開の差異についてはちょっとまだ自分の中での完全な嚥下が難しい……! の気持ちが強いです。それはそれとして強調しておきたいのは本当に素晴らしい朗読劇だったということです。


 double shadowの2種類の展開については、自分にはうまく一つの感想にまとめるのが難しそうなので、まずは朗読劇版と小説版で分けて感想を書こうかと思っています。そこから朗読劇版と小説版を経た上でのこの「難しい」の感情について振り返れたらいいなという感じ。

 そして同時上映こと「青い魔法少女の自己主張ver.2」の(とその中でのアドリブ祭り)のことも書いて自分の感想を記録しておきたい……んですけど、まず先にdouble shadowについて書いておきたい! 記憶が熱いうちに!


 と言う訳でもう少し落ち着いたらまず朗読劇版の感想を書こうと思います。よかったらよろしくお願いします。

 

魔法少女育成計画「赤」読みました

 

 読みました!!!(発売日に)

 興奮もやっと落ち着いてきて文章が書けるようになってきました。もう数日経ってる……! 毎日魔法少女のことばかり考えています。楽しい!

 またいずれ魔法少女ごとの感想をやるので、今回はざっくりとした感想です。以下、魔法少女育成計画「赤」のネタバレしかないのでご注意ください。

 

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