すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女37日目:マジカロイド44

  

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは12。マジカロイド44でした。

 マジカロイドといえば最近印象がドカンと変化した魔法少女です。マジカルショッピング面白かった。

 

 まほいく魔法少女は短編が出ることで印象がばんばか塗り替わるので、初読時の印象っていうのは結構思い出し辛かったりします。

 というか、マジカロイドは本当に本編では「人を殺したけどそこまで嫌悪感を覚えたりエクスタシー的感情を持つことはなかったよ」程度の情報しかくれない子です。ぽっと出てぽっと死ぬ子。なので主に短編のマジカロイドについて。がんばります。

 

 

 マジカロイド44。登場話は「魔法少女育成計画」。ロボ系魔法少女、というかほぼロボです。

 変身前の安藤真琴さんに特にロボへのこだわりはありませんでしたが、偶然友人の代行により作業を繰り返していたところ魔法の才能を発見され、その友人のソシャゲ版「魔法少女育成計画」のキャラクターデザインが(彼氏のロボ趣味により)ロボだった結果ロボ魔法少女になりました。ラッキーなのかアンラッキーなのか……。

 

他の魔法少女から助けてもらった人間が「なんて美しい少女なんだろう」という思いを抱くのに対し、マジカロイド44から助けてもらった人間は「うわ、化け物!」と恐怖を抱く。そのような反応を見せる人間は短い魔法少女ライフの中で幾人もいたし、涙で枕を濡らすことこそないにしても、 人並に傷ついて気落ちしないわけではない。

 

 というように、ロボ外見が魔法少女生活にかなり悪影響として作用しています。人を助けて怯えられるのはキツい。

 

 

 短編「魔法少女育成計画マジカルショッピング」でも、自分が肩をぶつけてしまったせいで母親への誕生日プレゼントを駄目にしてしまった小学生の少女には、マジカロイドではなく安藤真琴の状態で接しています。まあ人間体の時に接触しちゃったから変身したら駄目というところもあるでしょうが。

 

 そういえばマジカルショッピングに登場した少女は、まほいく界でもかなりかなりレアな、酷い目にあっていない小学生ですね……。誕生日プレゼントが駄目になってしまったことは残念ですが、結果的にウルトラレアなマジカルグッズを手に入れたわけですし。

 絶海コースターでの洗濯物の脱水は本当に羨ましい。というかアレはスイムやグレース系の水もの魔法少女には冗談抜きでかなり強力に作用するので、もし仮にスノーホワイトに誕生日プレゼントとして渡っていれば結構有効利用されたかもしれません。

 

 

「マジカルショッピング」は、これまで金にがめついことと「やりたくないことは絶対にやらない」という信念を持っているということ程度のイメージしか無かったマジカロイド」に対して、ああ彼女も魔法少女なんだなあと思わせてくれるすばらしい短編でした。

 マジカロイド普通にがめつくて利己的な子なんですが、そういう子が時々人助けをしてると振れ幅のせいでとんでもなくいい子に見えてしまいます。俗にいう映画版ジャイアン効果のようなもの。「マジカルショッピング」は映画版マジカロイドだ……(無印を読み返しながら)

 

 

 マジカロイドのいいところ、もう一つ。それは良い目を持った魔法少女だということです。いやなこと、したくないことへの嗅覚が鋭く、同時にその直感をもって人を見分けることが出来ます。世渡り上手です。洞察力の高い魔法少女は好きです。

 

 基本的にナナのどろっとした部分を見つけることのできる魔法少女は良い目をもっているなあという印象です。トップスピードとマジカロイドは良い目を持っていて、リップルやウィンタープリズンはそうでもないというイメージ。ウィンタープリズンはナナに目がないのと、割とあの外見で直情型なところがあるのでまあ……。

 

 

 さて魔法について。マジカロイドの魔法は「未来の便利な道具を毎日ひとつ使うことができるよ」。道具はその日限りで壊れたり消滅したりするそうですが、それでも便利なことに変わりはありません。

 

 引きがよければ世界を崩壊させることもできたであろう魔法少女です。レア度は当然♡5。魔法少女歴が短かったので世界を変えうる道具に出逢うことはなかったようですが。四億四千四百四十四万四千四百四十四個の便利道具のうち一体どの程度が戦闘に有用な道具だったんでしょう。マジカロイドの魔法はクズ魔法と言えばクズ魔法です……。

 

 ちなみに「機械を改造する」魔法を持つシャドウゲールちゃんともしも出逢って改造を施されていれば、巨大魔法少女ロボットマジカロイド555アルティメットパワードになって五千五百五十五兆五千五百五十五億五千五百五十五万五千五百五十五個以上の道具を自由自在に使えるようになってもう何でもアリになってたようです。(曖昧な表現)

原文ママだと「五千五百五十五十五千五百五十五兆五千五百五十五億五千五百五十五万五千五百五十五」です、恐らくは京まで桁数が行ってる。五という漢字がゲシュタルト崩壊するまで睨んでいたので目が疲れました)

 

 

 では好きなイラストについて。イラスト。イラスト……?マジカロイドのイラストにそんなに強い印象がない、と思いましたが一つ。

 コミケツクルノモリブースで見た魔法少女育成計画のノボリにいたマジカロイドは間違いなくキラキラしていたし、泣きそうになるほどに感慨深いものでしたし、ああ魔法少女だ……と思わせてくれました。ありがとうございました。

 

 マジカロイドはロボロボしいんだけど、猫耳だったり小学生のお下げ風ヘッドパーツが装着されていたり、未来の道具を引っ張り出す袋が上靴入れを模されていたりとなかなかにコスチュームがこだわっていて好きです。センスが尖っている。

 

 

 好きなセリフ。マジカロイドは結構好きなセリフをバンバン出してくれるし独白も好きだしで何を出すか困りますが、印象的と言えば「これは……実にぼろい商売デスね」です。マジカロイドにですノート使ったらデス要素も奪われてたんだろうか。

 

 以上です。明日もがんばります。