すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女65日目:マスクド・ワンダー

 

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは27。おっ昨日と連番だ、というわけでマスクド・ワンダーでした。

 ワンダー。ワンダーはコスチュームがあまり把握できていない魔法少女でもあります。頑張ります。

 

 

 マスクド・ワンダー。登場話は「魔法少女育成計画restart」。

 アメコミ風のコスチューム。胸には黄色い薔薇(薔薇を飾ってる魔法少女は不穏といえば不穏)。顔には謎の黒マスク。イロモノ風味ながらも隠し切れない美人のお姉さん感を漂わせているワンダーです。

 実際波打つようなブロンドと、まっさおな碧眼は素敵です。ダイナマイトボディもあわせもって実にアメリカチックです。数多くいらっしゃる尻尾魔法少女の一人でもあります。黒豹的な。かわいい……。

 過去時間軸では、あまりにも胸が大きすぎるせいで痴女扱いされたりもしていました。その胸揺れを解消せんがためにあの「我が名はマスクド・ワンダー!力ある正義の体現者『魔法少女』!」というキメ台詞とキメポーズがあるわけです。ちょっとばかしねむりんのセンスに首を傾げますが、多分格好いいんだと思います。

 

 胸から察するに(?)恐らく彼女の外見年齢は結構上のほうなのではないでしょうか。プフレチームは金髪・金髪・金髪の良家育ち三人組で素敵にかわいいです。シャドウゲールは金髪判定していいものだろうか。

 実年齢が近いのもこの三人組の魅力の一つです。全員金持ち家育ちなのも強い。

 

 

 彼女の魔法は「いろんなものの重さを変えられるよ」。出ましたぶっ飛び魔法。restartではキークちゃんとチェルナー・マウスと並んでの魔法のレア度♡5持ちの子です。遠藤先生に「世界を滅ぼす可能性があったのかもしれない」と言われるほどの大規模魔法です。

 

 ワンダーの魔法の詳細は、触れたものの重量を(全体的にでも、局所的にでも)変化させることが出来る、自分の重さも変化させることが出来る、というものです。変化倍率は魔法の熟練度によって決定するとのことで、restart時点でのワンダーは経験♡4だったのでかなり広域の倍率調整が出来るのではないでしょうか。

 

 しかしまあ「触れる」という制限がついているという点においては、少しばかり使いどころが制限される魔法の持ち主ではあります。

 ワンダーはワンチャン即死勢ですが、それでも「触れる」ところまで近接しなければならないのは、ある種の魔法少女を相手取る時は苦戦を強いられるかもしれません。それでも自分に魔法をかけたり何なりで何とかなりそうなのが強味です。

 

 

 そんなマスクド・ワンダーが何故アメコミ風コスチュームをとることになったのかは謎としか言えません。ワンダーの人間体、三田好ちゃんはかなりの堅物でマニュアル主義で、マスクド・ワンダーのあのヒロイックな振る舞いとはかけ離れたような性格をしています。そういう性格なだけに、「大変身」をしたアメコミヒロインが変身体となったのかもしれません。

 

 謎多き彼女の掘り下げ回こと、ワンダーが修行に修業を重ねる短編「ワンダードリーム」は素晴らしいものでした。

 ワンダーは魔法少女になってから後天的に魔法少女の魅力を理解した、結構稀有な存在であることが「ワンダードリーム」で語られました。非常に興味深い。自分の憧れとなる魔法少女作品を持たないまま魔法少女になったために、ワンダーは自分が目指すべき世界観を掴めないままだったのでした。

 余談ですが彼女が魔法少女ものにピンと来なかった理由の一つとしての「作品によってやってること、やれることに隔たりがあり過ぎる」という要素は、まほいく魔法少女の様々なありかたを説明する一要素になっているように思います。

 

 「ワンダードリーム」でねむりんに鍛え上げてもらったワンダーですが、彼女は結局のところ、「魔法少女に憧れて魔法少女としての特訓を積み始めた」のではありませんでした。マスクド・ワンダーは魔法少女作品ではなく、特撮、戦隊もの、アメコミもの、そういった作品にこそ魂を揺さぶられて、「魔法少女」という一形態をとりながらにして彼らのような「正義」のありかたを追求していきます。

 別に魔法少女に憧れていなくても魔法少女にはなれるんですよね。そのあたり面白い世界です。

 

 そういえば魔法少女の素質は血として受け継がれる説は現実的なものなのかもしれません。アカネ一家しかり、ピーキーエンジェルズしかり、ねむりんの遠縁であるワンダーしかり。またリアル姉妹な魔法少女とか出てきてくれないかな。ちょっとだけ気になります。

 

 

 で、短編の話はほどほどにしてrestart本編でのワンダーについてです。「正義」の魔法少女として、怪我人を装うプフレを見逃さず、守ろうとして寄ってきます。シャドウゲール曰く「一匹釣れた」とのこと。酷い。

 

 そこからの三人組パーティでの活動はあまり描写されていませんでしたが、プフレが探索を担当し、ワンダーは主にシャドウゲールと組んでマジカルキャンディー集めをしていたようです。

 シャドウゲールとワンダーの2人、いったい道中でどんな会話をしていたんでしょう……。真剣にちょっと気になります。シャドウゲール、restart本編ではプフレ以外とびっくりするほどに会話の機会が無いので、ワンダーはかなり貴重な存在です。

 

 しかしワンダーさんは、三人組パーティとして活躍していくよりも先に奇襲にあって脱落と相成ってしまいました。うう残念です……。

 レア度高い魔法少女は短命な傾向にあります。メルヴィルの不意打ちに対処できる魔法少女はrestartだとかなり限られそうなのでここでの脱落はどうしようもないと言えばどうしようもないんですけども。

 ワンダーは実際、夢の中の特訓を積んでいたとはいえ、活動をきちんと行っていた魔法少女歴としては一年あるかないかというところです。そこはベテランなメルヴィルのほうが上手でしたね。

 

 うう本当にワンダーの脱落は早すぎた……。あの三人組の会話がもっと見たかった。ラズリーヌともきゃいきゃいしててほしかったー。残念でした。

 

 

 好きなイラストについて。ラズリーヌと握手しているところのイラストが好きです。胸囲の差がえげつなさすぎる。

 

 好きなセリフについて。巨大チェルナーを相手取っての「試してみなさい。私に勝てると思うのならね」が格好良くて好きです。実際、質量こそを武器とするチェルナーに、質量完全無視のワンダーはいいカモ以外の何物でもないのです。

 

 以上。明日もがんばります。