すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

アニメ5話感想

 

5話感想!

これまでの話で一番見返したのこの5話かもしれません。そんな感じで楽しい回でした!楽しいだけで終わらないのがこのアニメの苦しいところなんですけど。

 

 

感想に入る前に。前回感想記事4話分のところの修正なんですが、

 

左遷の切っ掛けになってしまった、「使えないアライアンスを切って、より高効率のアジャイルを生み出すスキームになるよう考えてみました」という木王さんの開発業務改定案。

このコテコテなカタカナ語乱舞にちょっとくすりと笑ってしまうあたりにすごく「まほいく」を感じます。

 

ここ!ここなんですが、この「使えない~」というセリフ、「魔法少女育成計画 circle of life」中の「魔法少女のいないお花見」にある木王さんの独白、

 

研修期間終了後、配属されたのは第一希望の花形部署だった。俄然やる気になった。睡眠時間を削り、通常業務の合間を縫って、細かな部分から大きなものまで無駄をピックアップした。ここを修正すればコストカットできる、という点は少なくなかった。使えないアライアンスを切って、より高効率のアジャイルを生み出すスキームがあった。

 

ここから引っ張ってきているのだと!数週遅れでやっと理解しました。そりゃあ「まほいく」を感じるセリフ回しなわけですよだってまほいくそのまんまなんですもんね……。気付いてよかった。というか本当にまほいくを読み込んだ上でアニメになっているんだなぁとしみじみ。以上4話はみ出し感想でした。

 

 

アバン

 

「間違っていると思うんです」というシスターナナの言葉からスタート。今回はシスターナナとウィンタープリズンがぐっと前に出てくる回でした。いやあ濃かったこのふたりぐみ……。

荘厳なパイプオルガン的BGMはシスターナナの固有曲でしょうか。後述の音楽家でもそうですが、各人をイメージしたBGMは聴いてて楽しくて早くサントラが欲しくなります。毎回言ってるなコレ……。

 

理想論を語り人前で泣くことを恥としないシスターナナと、そんな女性をとにかく嫌うリップルは完全に水と油。ここでリップルがナナに母親を重ねて強い嫌悪感を抱くのは原作と同様の流れですが、回想がさらりと入るとまた印象が変わってきます。当たり前なんですけど、細波華乃はまだ子供なんですよね。

あの回想どういうシーンなんでしょうか。華乃はやっぱり家族周りの掘り下げあると見たほうがいいかな。

 

 

まあ当然のようにリップルが舌打ちを連打してウィンタープリズンと一触即発、それを仲裁するトップスピード――というところでアバン終わり。今回は多分リップルのセリフよりも舌打ちの回数のほうが多い回」ですかね……。そんな魔法少女がいていいんだろうか。あれでリップルもいい子なんですけど。

 

Aパート

 

いやうーんいい子は「死ね」の一言でAパートを始めたりしないかもしれない!

音声になってみると本当に無印リップルはトッキントッキンですね!投げキッスやらメアリに殺される夢を見るやらのリップルの等身大の「かわいい」要素が軒並み落ちているのも大きな理由としてあるかと思いますが。

トップスピードとバディを組んでいる間にもう少し柔らかいリップルが見られるといいなあ。多分柔らかくなっていくんだろうなぁ、マジカルキャノンガールが楽しみだなぁ……。

 

そういえば5話にしてついにトップスピードの「あと半年」要素が出ました。遠い記憶を探ってみたところ、自分は初読時トップスピードは寿命の近い子なのかなと思っていたような気がします。無印初読時の記憶かなりぼやけている。

 

 

スイムスイムチームパートがさらっと挟まれます。こういうところで他チームの動向が見られるとわいわいしてて楽しいですね。楽しいかな。

天使の妨害工作について、「白い魔法少女にかつあげされた」「魔女に怒鳴られた」「忍者に蹴られた」「修道女に肩パンされた」までは原作通りのセリフなんですが、「剣士に角で刺された」「ロボットにビーム撃たれた」あたりは

このpostを見る限りアドリブかな!?かわいい……。

 

 

そしてそしてヴェスナナが続きます。今回本当にヴェスナナ回でしたね亜柊雫。魔法少女育成計画シリーズに登場する人間体の中で頂点に輝く顔面の良さを誇る亜柊雫(個人的な願望ではなく遠藤先生主観のトップ設定)です。亜柊雫本当首長いわ長身だわ顔が良いわ声が良いわで無敵です。

羽二重奈々のほう、ちょっと思ったより細かったなぁというところはともかくとして(あれくらいなら本当に雫の言う通り体重を過度に気にする必要無いんじゃないかという気もする)、いやー声がつくとまあいよいよとてつもなくかわいい。「今日はカレー?」「惜しい!シチュー…です!」という会話なんてもう笑顔なしには見られません。

 

この声であれやこれやの独白やってくれると思うと恐ろしいです。ヴェスナナに関しては恐ろしいというよりも楽しみのほうが強い。どうなってしまうんだろうか諸々のシーン。

 

 

完全にメアリ側に着いたマジカロイド44と、亜柊雫と愛の巣で笑いあう羽二重奈々の双方から回想される形で「ロボットと修道女」の短編要素が回収されました。ギャグっぽい短編が入れるのはここまでかなぁ。

今考えると、もし4話でルーラ様が死ぬ描写をガッツリやられていると、多分「ロボットと修道女」はテンション的に入れられなかっただろうなあと思うのでそういう思惑もあったのかなぁと。

 

正しい「人助け」でなくともマジカルキャンディーは集まる、シスターナナの性格がなんだか怪しい雰囲気で拗れている、マジカロイド44がドライながらも非常にかわいいロクデナシのゲスである、ウィンタープリズンがシスターナナにとっては理想の王子様であるなどの諸々大事な要素が「ロボットと修道女」近辺で回収されてました。

マジカロイドの声聴いてて楽しいなー!もう入ってこれないような気もしますが、是非安藤真琴での演技も聴いてみたかったなぁ(ほとんど諦めてる)。

 

という感じでAパートはおわり。

 

アイキャッチ

 

羽二重奈々「博愛主義 人間の時は平均より体重が重いのが悩み」

亜柊雫「ナナの思惑を超越した部分で彼女を全肯定している

このふたりをこう纏めるの殺人的です。はーー良い文章だ……。アイキャッチでも休む間もなくヴェスナナなのどうかしてる。

 

Bパート

 

アニオリでマジカロイド44の新規タカリが追加されました。このトンチキエピソードすごい可愛いなぁw 個人的に違和感ないし楽しいしで良いアニオリだと思います。マジカロイドは動くとウィンウィン言ってるのがかわいい。

「運営と交渉する」ためにマジカロイドにお金を積んだ瞬間に「森の音楽家クラムベリー」からシスターナナのもとに連絡がかかって来て、採石場に舞台が移動する――という非常に自然かつ「運営」の正体を知っている側としては笑顔になってしまう展開、好きです。運命的です。

 

 

というわけで、というわけで、というわけで!夢にまで見た採石場シーンです……!

 

あーー。自分は森の音楽家クラムベリーが大好きなので、彼女が無印で一番楽しそうに暴力を振るう舞台こと採石場が大好きなんですが。アニメの世界でも楽しそうにしてて本当によかった!かわいい……!ここの感想、本当に「楽しそうでかわいい、嬉しい」としか言えません。

 

笑顔!笑顔です。この戦う魔法少女の笑顔がかわいい。

ただ「戦いたい」という気持ちだけで本当に清々しいほどの笑顔で殴る蹴る殴られる血を吐く魔法少女、森の音楽家クラムベリー!この戦闘大好きな拗ればかのせいで色々な魔法少女が泣いたり死んだり精神崩壊したりしたわけなんですけど、それを加味してもやっぱりかわいい大きな子供。

 

アニメの特徴として、「魔法を使う際は魔法を使用した本人や魔法を使った物体に固有の色が宿る」というものがあるんですが(魔法少女達に実際に見えているかは不明)、

音楽家はといえばどうみても魔法関係なしに、ただ己の身体能力でもってウィンタープリズンの壁をぶち抜き彼女の猛打を耐え最終的に膝を突かせるまで至っています。自分の魔法を使ったのはただ一度、ナナの声を真似してウィンタープリズンの気を逸らした時だけ。

 

 

多分もし音楽家があの瞬間に「打音」や「内部破壊音」を行使していれば、ウィンタープリズンにより大きなダメージを与えられたのではないかと思うのですが。原作だとあそこでは音楽家はマウントを取られて上からボコられているので、

組み伏せられている不自由な姿勢でさえなければ、あれでとどめを刺すこともできたのだろうが

と独白しています。まあアニメでも似たような理由で、魔法を行使しづらいタイミングだったためにとどめを刺しきれなかったのかもしれません。というかウィンタープリズンの耐久力は素で高ランクなので(N市魔法少女の中では音楽家本人をも上回る程度)耐えられましたが、普通の魔法少女だと初手の蹴りで身体がはじけ飛んでいる気がします。

 

ウィンタープリズンに五段階評価で劣るとはいえ、音楽家の耐久力も相当なもの。強化のかかったウィンタープリズンの暴力に軽い出血程度で済んでいるのははっきり言って異常です。

この素手ゴロファイトの異常性は追々わかってくることでしょう。普通の魔法少女があのふたりの暴力を受けたらどうなるかというあたり。

 

 

ファヴとクラムベリーのいい加減な会話が済んだところで華乃と小雪のそれぞれ。冷静に考えると命がかかっているのに学校に行ってる余裕あるのかという感じはします。小雪のほうは両親や友人の目があるとしても、華乃ちゃんのほうはわりと好き放題動けそうなものですが。

小雪の岸辺颯太への想いは、原作だと「岸辺颯太の顔→ラ・ピュセルの顔」だったことに対してアニメでは「ラ・ピュセルの顔→岸辺颯太の顔」に順番が入れ替わっています。より恋愛指数が高い気がする。

 

恋愛指数が高いなんてものじゃないぞというヴェスナナの変身シーンについてはただただヴェスナナが留まるところを知らなくて慄くばかりです。

ついさっき中学生の可愛らしい恋愛の芽吹きを描写しておいたところで息を吐く間もなく同性カップルが抱き合って恋人繋ぎをした上で同時変身というふたりぐみハットトリック。眩暈がします。身長の変化で影が微妙に動いているのが芸コマです。

 

 

そんなこんなでハードゴア・アリスがいよいよ本格的に動き出しそう。アリスが動くということはスプラッタアニメが始まるということでもあります。ここのシーンどうなってしまうんだろう。今のところ結構景気よく血が出るアニメなのですごいことになりそうですが、規制祭りにならないといいですけど。

 

ハードゴア・アリスが動き出すと言うことはスノーホワイトラ・ピュセルのあれやこれやがいよいよ佳境です。6話はすごいことになりそうだなぁ。

バスの中でのよっちゃんとスミレの会話、「聞いた?エミまた彼氏出来たんだって」「エミとっかえひっかえじゃん!」というやりとりが暗示的ですねというあたりではい。音楽家VSラ・ピュセルが一体どういう風に処理されるのかは色々固唾を呑んで見守りたいところです。ラ・ピュセルスノーホワイトを見守ることについてはもう防御姿勢に入り始めました。はあーーーキツい。原作よりかなり多めに積まれた分本当に6話が。

 

 

今回は死亡者無しで5話は終わり。6話はあらすじの段階で脱落者が出ることが決定しているので切ないことです。魔放送女育成計画SideDが癒しになりつつあります。。