すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女32日目:チェルナー・マウス

 

 まいにち魔法少女です。ナンバーは24。チェルナー・マウスでした。

 ああチェルナー。がんばります。

 

 

 チェルナー・マウス。登場話は「魔法少女育成計画restart」。

 チェルナーはネズミ……というかハムスターをモチーフにしたふかふかでふわふわの魔法少女です。アホ毛がバッテンマークから飛び出しているのが非常にかわいい。ネコイラズマークが肩についているのもいい感じです。

 チェルナーのコスチュームは結構独特です。洋服と言うよりはキグルミに近いかもしれない。コスチューム付属アイテムとして、無限に生成される巨大なヒマワリの種を持っています。可食。食糧問題解決。このひまわりの種、アカネ戦の時にチェルナーがブン投げて攻撃していますが一刀両断されてます。

 


 魔法は「ものすごく大きくなれるよ」。単純でありながら異様に強い魔法です。意味不明なサイズにまで巨大化できるので、巨大化後に戦闘を開始したならば大抵の魔法少女なら一方的に蹂躙できるでしょう。巨大怪獣チェルナー。

 巨大化中に攻撃されたら普通にダメージを受けるのかは不明です。巨大化の速度はどうやらかなり速めのようでしたが、視認できる速度のようなのでスピードに自信がある魔法少女には手が付けられなくなる前に対処されるかも。どうかな。

 

 巨大化モードのチェルナーは、全高30メートル程度なら特に消耗なく歩いたり走ったりできるようです。どう考えてもとんでもない魔法です。30メートルて。

 restartのサイバー空間ではチェルナーの魔法を阻む環境はほぼ何もなく、思いのままに巨大化して、最終的には消耗覚悟の100メートルにまで至っていました。しかし……アレを現実世界でやるとなると、大混乱で自衛隊出動で世界規模のニュースでって凄まじいことになってたんじゃないかなと思います。大丈夫だったのかな。

 推定されるチェルナーの変身前種族から言って、そういう人間社会の都合に配慮はなさそうなんですが、クラムベリーさんはその辺どうやって対処したんでしょうか。巨大チェルナーの記憶を消すためにファヴが奔走してたりしたら面白い。

 

 

 そう、チェルナー・マウスは動物魔法少女なのでした。元はネズミだかハムスターだか、そういう齧歯類の動物です。ファミリーの長を務めています。ファミリーの皆にクリスマスプレゼントを届けてあげようと頑張る偉いリーダーです。

 restart本編を読む限りだと、チェルナーが動物魔法少女だっていう情報は無いんですよね。後に出た短編「チェルナー・クリスマス」で初めて判明した事実です。いや本当に、web短編が公開された時は驚きました……。今では普通に動物魔法少女の存在を受け入れていますが、初読時はかなり度肝を抜かれました。

 本編中だと地味に四足で走ってたりするのが動物要素かな……。四足魔法少女は羽菜さんとチェルナーです。映像で見たい走り方だ……。

 


 チェルナー・マウスは動物魔法少女であると同時に、クラムベリーの子供達でもあります。つまりクラムベリー試験を潜り抜けた猛者の1人ということでもあります。

 チェルナーのぶっ飛び魔法のことを思うと、正直試験を潜り抜けるのは当然というか、チェルナーと同じ試験になってしまった他の魔法少女達が可哀想だったというか、むしろクラムベリーさんが勝ったことがすごいねと言うか。爆音波をチェルナーにぶつけたのかな。音は巨大化モードのチェルナーにも有効な貴重な手だと思います。

 

 チェルナーに有効な魔法は他に何があるかなあ。同じサイズ操作系の魔法だとラ・ピュセルの剣がありますが、あれには「手で持てるサイズが上限」という制限があるので厳しいかもしれない。

 ドンピシャに相性が良いのがマスクド・ワンダーですね。というかワンダーは大抵の物理攻撃勢に圧倒的有利に立ち回れるのですごい。

 後は誰かな。一点突破でレイン・ポゥ、物理無効のメイ(チェルナーの風圧で吹っ飛ばされそうではある)、毒ガス核攻撃なんでもござれの魔王パム、ただの大きい的当てゲームになっちゃうプキン、攻守共に完璧優位のソニア、チートのグリムハートあたりならまあ何とかなりそうです。

 というかそれ以外の魔法少女だとだいたいチェルナーの質量が物を言いそう。すごい。restartでアカネが大暴れしている時も、チェルナーが巨大化して踏み潰しに向かえば結構何とかなったのではなかろうかと思うんですが。メルヴィルが止めたのかな。

 


 そんなチェルナーですが、ただ強いだけではなく、ひたすらに可愛いのが恐ろしいところです。

 本編中では4人目の脱落者であり、マジカルキャンディーの多寡で死亡するという今となっては珍しい死因を迎えた魔法少女でした。しかしそんな早目の脱落であるにも関わらず、可愛らしさはガッツリと見せつけていってくれました。セリフの一つ一つがかわいい。2,3挙げてみると、

 薔薇に怯えてメルヴィルに絶対服従のところがかわいい。

 多脚蟹戦車と怯まずぶつかり合えるチェルナーはとてもかわいい。あれは映像で見たい戦闘の一つですね……。マジカルな巨大美少女VS美少女が操作する巨大戦車。最高です。最近巨大美少女がジャンルとして盛り上がっている気がするので、きっとチェルナーも映像化した暁には持て囃されることと思います。持て囃されてくれ。

 蟹戦車をよろめかせてガオーッて吠えるチェルナーはすごくかわいい。

 

 restartでチェルナーが見せた思考停止の狩り妨害プレイングは、中身が人間だと思っていた頃は一体何を考えてそんなヘイト稼ぎ行為を……と思っていたんですが、中身が動物だと判明してからは単純に逆らってはならないものに従っていたんだなあと納得でした。なんもかんもメルっちが悪い。

 

 

 さて好きなイラストについて。ラズリーヌとチェルナーの宣伝部隊のイラストが非常にかわいいので好きです。最近だとコミケのまほいくグッズを宣伝しているラズリーヌ&チェルナーとか。ラズリーヌに小脇に抱えられているチェルナー……チェルナー小型化もしてくれたらうれしい……

 

 好きなセリフについて。チェルナーは好きなセリフが多い系の魔法少女だ……。

 もう本当に全体的にマスコットマスコットしていて全部取り上げたいのですが、一つにするなら「もうびっくりするくらいいなかった!きっとすごく足が速いんだと思う!あとねあとね、匂いも全然なくてびっくりしたよ!」でしょうか。かっわいいな……。

 自分の理解の範疇を越えた出来事に対して、動物の視点、縮尺で精一杯考えようとして喋ってるチェルナー。かわいい。

 一つにするならと言いつつもう一つあげると「脅しだけじゃすまなくなるやもよ?」がチェルナーにしては珍しく知的なセリフ回しでかわいい。

 

 以上。明日もがんばります。