すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

Musica Magicaレポ……ではない ①

 

  去る3/4、まほいくキャラソンライブこと「Musica Magica」の昼夜いってきました。昼も夜も、色々な発見があったり笑ったり泣いたりでとんでもなく楽しかったです。

 ただ正直レポできるほど細部まで自信のある記憶が残っていないというか、サイリウム振ってたら知らない間に時間が吹き飛んでいたのであまり詳細なやりとりなどの記憶が確かではありません。

 書いてこれ以上忘れる前に記録しておこう……ということでレポにもなっていない忘備録的なむじまぎ感想です。

 

 16人分がアレだったのでステージ分けごとに分割して3回投稿に分けようかなという感じ。今回はその1です。

 

 

 ほんとはライブのセトリ順に感想を書いていくのがいいかなーとは思ったんですが、16人の出演者さんごとに書いていく方がやりやすかったので出演者さんごとの曲とかステージ衣装とかトークとかインタビューとかの感想をざっくり書いていきます。声優さんには全然詳しくないので、大体魔法少女に関連してるあたりの話だけざっくり。

 

 

スノーホワイト役:東山奈央さん

 

「ユメトユメ」ではラ・ピュセル佐倉綾音さんと息の合ったダンスを見せてくれた東山さん。コスチュームはスノーホワイトのセーラー服モチーフを残した花だらけドレスという感じでした。ロングの髪を内側でまとめてスノーホワイト風のボブにしていてかわいかった。

 佐倉綾音さんに対してそうちゃんかっこいい!と連呼したり新婦になってたり、スノラピュパラダイスといった感じのむじまぎでした。それでも佐倉さんの「死者を送る会」とか「(スノーホワイトと結婚しても死んでしまっているので)すぐ離婚するけどね……」などのセリフなどを聴くとああこの二人は死に別れてしまっているんだよなあとしんみりしたり。

 夜の部の「ユメトユメ」では後ろから東山さんを抱き締める佐倉さんの手に頬を摺り寄せるシーンなんかもあったりして切なかったです。

 

 東山さんは魔法少女育成計画restartの方も読了されていて、ライブの方でも激推しして下さっていました。restartを読むと「こんな面白いものが世界にはあるのか!」という気持ちになる、というお話には思わず笑顔で頷いてしまった。restartの世界で東山さんの演技が見られる日が来るといいなぁ。

 

ラ・ピュセル役:佐倉綾音さん

 

 昼の部で「ユメトユメ」を歌い終わって早々に、スノーホワイト役・東山さんの手を取って「今日は僕達の結婚式へようこそ!」と仰った時の衝撃はすさまじいものだったw 昼も夜も死者の無念を晴らさんと言わんばかりに東山さんとイチャイチャしていました。

 佐倉さんはコスチュームがとにかく格好良くて、何かの動作をするときにいちいち長い裾をさばく仕草がきまってました。ステージ衣装は最初はもっと女の子っぽい感じだったとのことでしたが、ボーイッシュさと騎士らしさと美しさの調和がまさにラ・ピュセルを表しててとてもよかった……。

 

 ラ・ピュセルの死について、「死ぬ直前に想うのがお父さんでもお母さんでもなく小雪、っていうのはすごいことですよ」という旨のことを仰ってたのがとても印象的でした。「ユメトユメ」の歌詞のように、スノーホワイトと2人で一緒に「魔法少女」に夢を見ていたラ・ピュセルが、その魔法少女に夢を潰されて殺される時、一人遺される彼女のことを想うのとても重い……。

最期は岸辺颯太の状態で迎えたからこそ、スノーホワイトではなく小雪、と考えたのかなあ。魔法少女の変身が解けた状態で死を迎えるというのも、彼の見ていた夢の終わりを感じさせてつらくなります。

 

リップル役:沼倉愛美さん

 

「Musica Magica」開幕の「叫べ」でウワーッ!!!とテンションが跳ね上がったのを憶えています。唯一の二曲担当。

夜の部では1st STAGEに「DESTRUCTION」が入っていたので着替えが大変だったろうなと思う。着替え時間の間は劇伴作曲家の伊賀拓郎さんがピアノを弾かれていたのですが、劇伴のピアノ演奏もずっと聞いてたいなあと思いました。かえすがえすもとても贅沢なライブだった……。

 

「DESTRUCTION」でのトップスピード役:内山夕実さんとの熱唱も圧巻でした。Cメロに入ってからの沼倉さんの迷い苦しむような身振りは、トップスピードを失って、きっと彼女の望まないであろう仇討ちへと進むリップルの煩悶を思い出させるものがありました。

トップスピードがそんなリップルに対してそれで構わないと言うか……言うか……については、彼女はリップルが守りたいものを守り切れなかったとしても「生きていること」自体を否定することは決してないだろうと個人的に思っているので、彼女の「それで構わない」はリップルの生存に掛かっているんだろうなあ。

 

 トークではトップスピードとリップルの絆に言及することが多かったように思います。アニメ本編でやろうとして叶わなかったハイタッチをライブで達成する、というラストシーンは胸に来るものがありました。あのハイタッチについて放送時のアニメ感想では色々書いたような気がしなくもないですが、本放送を12月に終えて現在3月ともなるとその辺りの拗れたあれこれが綺麗に記憶喪失になってたのでよかったです。メアリをさくっと殺した下手人として殺人者になったリップルを暗い気持ちにさせないためにトップスピードはあえて明るく振る舞っていたのかもしれ……ない。

 

トップスピード役:内山夕実さん

 

「DESTRUCTION」でリップル役:沼倉さんとの共演を果たした内山さん。ハイタッチの時ドヤ顔をしていたというのがなんとなく締まり切らない感じがあってかわいい。でも本当にドヤ顔したくなるくらいトプリプでハイタッチしたかったんだろうなあ。

 内山さんのコスチュームもとても可愛らしかったです。魔女を思わせる黒い衣装、帽子、箒モチーフのリボン、首から提げている哺乳瓶のネックレスなど、各所が非常にトップスピード。赤い靴がトップスピードの靴底カラー意識というのがなるほどなぁでした。

 

「トップスピードの死を経てリップルが成長したのなら死にも意味がある」という旨の内山さんのお言葉は、まほいく全シリーズに通じるものがあるように思います。生き残った魔法少女は少なからず誰かの死を引き摺った上で生きていて、しかしそれが成長の種になることもある。

 その「魔法少女が死ぬこと」への折り合い、というか、意味の見つけ方をまほいく読者が呻きながらやってたら記憶がぶっ飛んだり死者の存在自体が消し飛んだりしてるの、本当に地獄の先は地獄というか(まだ苦しんでいる)、「魔法少女育成計画」の死を考えるにあたっていつのまにか次のステージに運ばれてしまったような気持ちです。でも内山さんのこの言葉には、まほいくの死を読むときの原点としてのものがあるように思います。

 

ハードゴア・アリス役:日高里奈さん

 

 アリスにはスノーホワイトしかいないのに、ラ・ピュセルスノーホワイトを取られた! というインタビューでのコメントがアリス応援団っぽくて(アリス応援団って何だろう……)とても可愛らしかった日高里奈さん。三月末発売のアニメファンブックでは三人仲良く表紙を飾っててよかった。

 そんなハードゴア・アリスのソロ曲「forget me not...」はライブでもゴリゴリに乗れて楽しかったです。あのイントロやっぱりものすごく楽しい……。昼の部で東山さんにイントロのダンスのモノマネをされて馬鹿にしてるでしょーって言ってる日高さんがかわいかったですはい。

 おどろおどろしげなライトに照らされてどこかぎこちない振りつけのダンスを見せる日高さん、コスチュームも相俟ってとてもアリスでした。「ごめんなさい!」で俯くところとても好き。そして背中についてるうさみみ。うさみみが揺れる……。かわいい……。

 

 スノーホワイトがいつまでも「清く正しく美しく」咲いていられるように願うハードゴア・アリス、彼女の願いが最期にきちんとスノーホワイトに届いてよかったなぁと「forget me not...」を聴きながら改めてしみじみ思いました。

 夜の部では生放送があるとのことで歌い終わってすぐに会場を抜けてしまわれてました。夜の部のトークパート長かったから、日高さんのアリスについての話をもっといっぱい聞きたかったなぁ。残念。

 

 

 こんなところで以上。そのうち書く②はルーラチーム(?)の感想です。

(追記:②書きました Musica Magicaレポ……ではない ② - すふぉるつぁんど