すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

まいにち魔法少女54日目:下克上羽菜

 

 本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは44。下克上羽菜でした。

 羽菜さん好きです。limitedでは初見キャラデザの段階で一番心惹かれた魔法少女でした。困り眉とまっしろな肌色がすごく良かった。兎の赤い目も魅力的でした。基本的に赤い目の魔法少女には引き付けられます。心が幼いのでいつまでたっても赤い目に弱いです。

 がんばります。

 

 

 下克上羽菜。登場話は「魔法少女育成計画limited」。

 下克上羽菜です。下克上羽菜。下剋上羽菜ではありません。limited後編初版における下剋上羽菜の誤字っぷりはもう本当にすさまじいものです。まほいく恒例荒い校正の一番の犠牲者は下克上羽菜さんです。

 どれくらい可哀想かというと、JOKERSでは羽菜さんの名前が挙げられるのはただ一度なのですが、その時の表記も下剋上羽菜です(初版時点)。ちなみにこの記事を書いた段階での最新版でもまだ下剋上羽菜でした。魔王塾主催地獄サバイバル(初版)でも一か所だけ下剋上羽菜でした。表記揺れのオンパレードです。

 

 名前の話はいいとして。

 羽菜さんの外見について。いやもう本当かわいいですね……。空色の髪を何かしらの手段で後頭部で纏めてるのかな。よく把握はできていませんがただの短髪魔法少女ではない髪のまとまりがあるような気がします。

 頭にくっついてるうさみみは本物で、可動式です。本来人間の耳がある部分にはうさ尻尾感のあるファーがくっついています。はたしてその奥はどうなっているんだろう。背面が見れないのが非常に残念なんですが、羽菜さんは兎にしては大きい尻尾持ちの気配があります。裏地が赤のまっしろ浴衣は和装魔法少女の中でもかなりキュート寄りでかわいさに溢れています。

 立ち絵がもう本当に好みで困ります。内面も好きど真ん中で困りに困ります。羽菜さんは可愛い上に戦う魔法少女で、強く、戦闘スタイルが独特で、コスチュームのコンセプト上の特性も持ってたりして、もはや言うことなしです。好きです。

 

 

 彼女の魔法は「感覚をものすごく鋭くできるよ」。初見では自分の感覚だけを強化するのかな、逆手に取ってやられないかな大丈夫かなと心配していましたが、予想を上回る便利魔法持ちでした。

 limited序盤では、なりたてほやほやとはいえ、魔法少女7人相手に不意打ちを掛けられて(しかもそのうち一人はなりたて時点で身体能力♡5つの化物で、物理攻撃完全無効のマジカル魔人も居る!)攻撃の全てを回避して、ぽんぽんと動き回り、もう「映像で見たい」以外の感想が持てない感じの立ち回りを見せてくれます。個人的には一番映像映えするのはlimitedなんじゃないかなあと思っています。バトルシーンが多いですし。しかし後味が最悪なので映像化には向かない。うぐう。

 

兎耳は強者だ。襲われたことに対する動揺を見せない。高所から襲い掛かった踊り子の攻撃をなんなくかわし、四方から襲い掛かった魔法少女を相手に攻撃全てを回避し続けるという離れ業を見せ、本来なら死角である背後と真上を含めたあらゆる方向から攻撃されているのに掠らせもせず避けている。

 

 羽菜の鋭敏にした感覚がよく生きていることを示す描写です。死角からの攻撃に対応できるのはよい魔法です。

 その初戦闘を切り抜けた後も羽菜は戦い、戦い、戦います。そもそも強行班所属で本来はこの任務に就くはずではなかった羽菜が何故こうして頑張っているのかと言えば、マナが居るからです。マナと羽菜お姉ちゃんの過去短編を待ってます。

 

 そのマナ(と、7753)を守るために繰り広げられた羽菜の最期の戦いはlimitedのなかでも特筆して好きです。手負いプキンとの運の悪い遭遇によって、自分もボロボロながらもマナと7753を庇って戦う羽菜さん。プキンは一筋縄ではいかない魔法少女なので、羽菜の魔法を知っていて、事前に対策(自己洗脳)をしていたために羽菜の魔法が通用することは無かったんですが、それでも尻尾を巻くことはありませんでした。

 プキンの小剣の一撃を受け、羽菜はもう治しようのない致命傷を食らいます。胸の真中への一撃。「もう魔法を使う余裕などない」ほどに衰弱していながら、羽菜はそれでも、2人を守るために魔法少女の姿を維持し、踏み止まります。余裕の表情を形作り、プキンに対して堂々と立ち塞がって見せます。

 

羽菜は路地のビル壁に背を預けた。起き上がってきた7753とマナが取り縋る。二人とも涙を流していた。胸元に感じていた身の焼ける熱が徐々に冷めていく。冷たさが全身に広がり、考えていることも侵されぼやけてきた。

挟み撃ちは失敗した。だが、マナと7753が無事なら少なくとも護衛役を務めるくらいはできたのだろう、と軽く満足しながら意識を失った。

 

 うぐう満足死……。羽菜の最期の描写はとても胸に来ます。亡骸が残っているだけでも恵まれた方だというのがまほいくの恐ろしいところです。

 いやあ羽菜の脱落は不慮の事故でしたね。まさか7753の上司が出した指示と丁度どこかの反体制派の魔法少女の魔法の端末に内蔵されたカメラを通してパトロンさんが見たプキン将軍の逃走経路とがガッツリ被っちゃうなんてそんな普通思ってもみないですよね。ああ事故です。残念です。いや酷い。さすがに。

 

 

 さて好きなイラストについて。羽菜さんの挿絵って実際のところ前編のカラオケボックスでの集合場面しか無いんですよね。あのヘニョーとした笑い方は非常に愛らしい。マナさんがおでこに青筋立ててるのに反してあの心を和ませるスマイル。かわいい……。

 羽菜さんは年末発売のまほいくスクールカレンダーにも登場予定っぽくて楽しみ極まりないです。和装魔法少女勢。個人的にはコートに素足スニーカーの最高にカワイイ変装コスチュームも絵として見てみたいです。あとプキン将軍に切り落とされて半分耳になっちゃった後のビジュアルも。

個人的に、あの耳落ちシーンを見た時に思い浮かべたのははるか昔、幼少期に読んでいたシートン動物記の「ギザ耳ウサギの冒険」でした。ギザ耳羽菜さんの活躍もっと見たかった。

 

 好きなセリフについて。「これは……してやられました。いやあ、勉強になりました」がものすごく好きなんですが、これは魔王塾主催地獄サバイバルのセリフです。魔王塾主催地獄サバイバルではもう言葉に出来ないほどすばらしい戦闘を見せてくれましたね。羽菜VS美々。最高のカードです。二人とも大好きです。恐らくは美々のほうが魔法少女としてベテランなのに、社会性のほうは美々が欠けに欠けてて羽菜さんの人の良さが際立ってます。カワイイ……

 余談ですが魔王塾主催地獄サバイバルでもlimited本編でも、羽菜さんはオフモードだと結構表情がコロコロ変わってて表情からその時の感情が読み取れる感じで可愛いです。戦闘中は油断ない感じなんですけどね。

 地獄サバイバルの頃はまだ戦闘中に人の提案を聞いてあげる甘さがありましたがlimitedでは基本的に油断ならない人の話は聞かないように成長しています。その辺の数年後の成長っぷりも羽菜さんの素晴らしいところです。オンオフの切り替えができる魔法少女には尊敬の限りです。

 

 limitedでの好きなセリフもいっぱいありますが、印象的なのは「聞こえてなくたって騙されはしないけどね、有名人。ピティ・フレデリカの顔と名前を知らない捜査員なんてモグリだよ」がもうベテラン魔法少女としての格好良さに溢れています素敵です。

 ベテラン魔法少女やってるのに魔王パムの顔も名前も知らなかった7753はわりと普段が心配になる程度にモグリだと思います。

 

 以上。脱線していたら上限に来てしまった。明日もがんばります。