すふぉるつぁんど

主に遠藤浅蜊著「魔法少女育成計画」シリーズについて書き残していくブログです。

F2P19話感想

 

 やっとやっと追っかけての感想書けます……。F2Pついに……ついに色々な事情が明かされる気配があって楽しい。

 breakdownも着々と不穏な方向に舵が切られたりしてますし、ベストバウト結果発表や質問コーナーなどなど素敵企画も控えてますしで楽しみが多いです。すばらしい!

 そういえばF2Pの3巻発売も話数的にそろそろではないでしょうか。次の表紙は誰かなー。有力っぽいのはエイミーかララルーナじゃないかなと思いますが。表紙に2人描くのを固定でいくならエイもな表紙ありうるかも。もな子まだ一言くらいしか喋ってないけど……。というわけで感想。ちょっと長めになったので20話感想分と分割しました。

 

 

 18話から引き続いてのジューベ&晶による会話パート。会話の中で重要な情報がぽんぽん出てくるので整理が大変です。

 色々な人が魔法の国を潰したがっておりその潰し方で争いあっている(ので魔法の国はまだ潰れてない)という魔法の国界隈の現状が明言されたのはこれが初めてですね!

 今までも「スノーホワイト育成計画」でのピティ・フレデリカを初めとしてトットちゃんなりプフレなり初代なり色んな人が魔法の国への反乱を企てていたふうではありましたが本当にそんなどうしようもない状況だったとは。

 

 無印の頃からは想像が及びもしませんでしたが、今『魔法の国』そのものが様々な面で本当に危機的状況にあるように感じます。いつ崩壊してもおかしくない。プク・プックが魔法の機械による魔法の国救済計画を無理を押してでも押し通したかったのも頷けるような。

 色々な魔法少女が頑張ったことにより彼女の計画は失敗したわけですが、さて魔法の国はどうなっちゃうんだろうか……。まさか外伝のF2Pでぶっ潰されるわけもないと思いますが、今生き残っている魔法少女達が魔法の国の終焉を見届ける……ということもありうるかもしれませんね。

 

 そしてジューベさんもまた魔法の国を潰したい人の一人であることが明かされました。そして彼女の計画には「死をキャンセルする魔法少女の存在が必要不可欠であると……。セラセラの「死をキャンセル」は常人の想像する「キャンセル」ではないわけですが、その辺はどうするんだろうジューベ様。そして彼女は何故魔法の国を潰したがっているんだろう。その辺の動機はパペタと共有されてるのかな。

 

 

 さてジューベさんにとってもレジスタンスにとっても鬱陶しいのが人事部門が差し向けた腕利きの魔法少女ことエイミーさん。百戦錬磨という呼び声に相応しい異常な分身魔法の持ち主です。「本体とほぼ同じ能力を持ち独立で行動・思考する分身」を最大人数9人まで呼び出せるって!!!

 分身と言われて思い出すのはラズリーヌVSメルヴィルの名勝負でしたが、あれを見るだけでも単純に手数が増えるだけで近接魔法少女戦においては大きく有利に繋がることがわかる……と思います。正直ちょっと本当にとんでもない魔法でしたね……。欠点といえば物理無効存在に対しての絡め手的手立てがないってあたりでしょうか。その辺はもな子がカバーしてたりするのかな。

 

 まあそんな百戦錬磨魔法少女エイミーさんがどうなったかについては20話でわかったわけですが……いや19話段階だとここのエイミーの魔法説明パート読んでる時本当にハラハラしたなぁ。エイミーが死ぬ準備が着々と積み上げられてる気がして……。

 正直ここまでガンガン魔法のネタバレをされちゃうと死んじゃってもおかしくないと思って緊張でした。魔法少女戦で相手の魔法を知っているということはとんでもない力を持ちますから……。エイミーの方には情報はほぼないわけですし。

 結果としてはとりあえず即死ではなかったのでエイミーよかったね。彼女と同等の力を持つと評されるもな子の活躍がこれから見られるのか否か……はとても気になります。もな子まで入ってきちゃうと話が吹っ飛びそうではありますが、でもやっぱり暴れてほしい。

 

 

 話は少し遡ってウェン&馨の会話についてさっくり。ここはうーん……。ウェンくんは晶・馨を自分の戦いに巻き込むことには気が引けて謝ってるのに、無辜の魔法少女を復讐に巻き込んでぶっ殺してることについてはノーコメントなのいい感じにむごい。

 20話で明かされた晶の激ヤバ事情を見た上でこのシーンを見直すと、「晶の妄執を馨も共有している」「ウェンはそのことをよく理解していない」ということがわかりますね。結束が強いと思われてたレジスタンスも内情をお互いに深く知り合ってるというわけでもないのかな。

 

 

 そして……19話個人的最大の衝撃ことパペタ参戦について。これは……これは……。うーーん今のところあの結界内に己の腹心たるパペタを向かわせることへの意義がいまいちまだわかりません。とんでもないカード切ってきたなぁという感じ。

「互いの状況を正しく把握するため」と嘯いてはいますが、そんなことでわざわざ結界をこじ開けて現実で会う必要があるかといえば謎。アルマの魔法をジューベ側が把握しているかどうかはさておき、これからのジューベがやろうとしていることなどの秘密を知っているであろうパペタを、仮共同戦線を敷くとはいえレジスタンスの本拠地に送り込むのは非常に危険な行為のように思います。捨て駒として扱うにはパペタは少し「知りすぎている」ように感じますし。

 ジューベさんは本当に自分とパペタの二人だけでことを為そうとしているからこそこういう出来事が発生しているのか(使える手駒の少なさに起因しているのか)、それともパペタ(+ジューベ人形)を送ることでレジスタンス側の裏をかく何かしらを起こせるのか……。この辺の疑問が明かされるのはもう少しあとになるでしょうか。

 

 ところで「大丈夫 君ならできる」とジューベさんに言われ、「できるとかできないとかではなくてですね!」と返すパペタが印象的でした。彼女は結界内に入った同僚ことジェリーマリーが結界内で捕まり、そして殺されたことを知っている(そして彼女の死を知った時はわりと凹んでいた)身でありながら、同じ地に赴くにあたって無理ですできませんという言葉は言わないんですね……。

 その辺の不思議な返答にジューベがパペタを差し向ける理由があったりする……だろうか。どうかな。それはそれとして19話のパペタ本当にかわいかった。パペタのかわいい化がどんどん進むF2Pです。

 

 

 19話でその他特に気になったこと……といえばやはり「ララルーナ」という名前を明かされた時のジューベ様の表情でしょう。ジューベ様のあんな顔初めて見た。彼女にとって名前を握ることが何らかの武器になるのか、それとも「ララルーナ」という名前自体に聞き覚えがあり何かが「繋がった」のか。

 もしかすると、偽名でいいから名前を教えてほしい……と18話で持ち掛けたこと自体が、こうして本名を聞き出すための布石だったのかもしれませんね。

 

 そしてもう一件。ジューベさんから「仲間の中に犠牲に出来る者はいないのか」と水を向けられ、「いない」と答えた晶さん。ここはかなりびっくりでしたね!

 晶にとってすれば捕虜のアルマを捌いてしまえばエイミーと接敵するリスクもなく結界枠を空けられるわけですが、彼女はそれを選びませんでした。エイミーと戦う危険を避けるよりも、アルマを存命させることで得られる何かの方が大きかったんでしょうか。アルマのことを各陣営魔法少女がどう扱っているのか……というのは今わりと謎めいています。そしてアルマが今何を考えているかも。本当に今何考えてるんだろうなアルマ。あと今のところ役割があまりにも少ない妖精殺せば……と咄嗟に思ったんですけど妖精殺すと最後の一人の魔法少女を(恐らく)魔法少女化できないために詰みそうですね……。

 

 ということで19話感想は完。誰が何を考えてるのか全然わからず混乱した回でした。これから結界内に入ることになるかもしれないパペタにはとても頑張ってほしい。